2021年映画賞レースの最前線に浮上、『ノマドランド』トロント映画祭で観客賞
フランシス・マクドーマンド主演、マーベル・スタジオ最新作『エターナルズ』にも抜擢されたクロエ・ジャオ監督の『ノマドランド』が、第45回トロント国際映画祭観客賞に
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映画賞レースを席巻する数多くの名作を世に送り出してきたサーチライト・ピクチャーズが、オバマ前・米大統領が絶賛した『ザ・ライダー』やアベンジャーズに続く最強ヒーローチームを描いた『エターナルズ』(原題)を手掛ける最注目のアジア系女性監督クロエ・ジャオと組んだ本作。
トロント国際映画祭では過去10年間で観客賞受賞作品の3本、『グリーンブック』『それでも夜は明ける』『英国王のスピーチ』はアカデミー賞の作品賞を受賞していることから、同・観客賞は最もアカデミー賞に近い賞との呼び声高いことでも知られる。昨年はタイカ・ワイティティ監督の『ジョジョ・ラビット』が受賞した。
ヴェネチア国際映画祭でもすでに最高賞である金獅子賞を受賞している本作。9月11日(現地時間)に、第77回ヴェネチア国際映画祭、第45回トロント国際映画祭、LAにて開催されるテルライド映画祭主催のドライブ・イン・シアターなどで同時ワールドプレミアが行われ、上映が終了するや否や、世界のジャーナリストから本作の絶賛評が続出。
ガーディアン紙は星5つの最高評価を付け、「実在する“ノマド”たちに自然と溶け込んでいくマクドーマンドの演技は、キャリア史上最高のパフォーマンスとも言える素晴らしさだ。また並外れた知性とスタイルで引き出されたプロットにも圧倒された。ジャオが手掛ける作品には偉大さが詰まっている」と絶賛。
バラエティ紙は「テレンス・マリックに影響を受けた撮影手法だが、編集は確実にジャオ自身のリズムだ。長くて豪華な夕日を眺めているような気分だった。『イントゥ・ザ・ワイルド』の哲学が染み渡り、それらをより深化させた作品に仕上がっている」と評価。
ハリウッドレポーターは「ジャオの初となる著名俳優とのコラボレーションは、マクドーマンドが完全に、スクリーンを共有する現実の“ノマド”たちと一体になる、素晴らしい演技を引き出した。またジャオは全作でコンビを組む撮影監督のジョシュア・ジェームズ・リチャーズとともに、雄大な風景と豪華な水彩画の夕焼けをスクリーンに映し、また孤独な道、険しい山と岩だらけの砂漠といった生活の本質的な部分では、自然の強さと独立性を見事に引き出した」と評している。
米批評家による辛口レビューサイト「Rotten Tomatoes」では59ものレビューが全て絶賛、100%Freshの高評価を獲得している(9月18日時点)。
『ノマドランド』は2021年1月、全国にて公開。
《シネマカフェ編集部》
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