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誰もが記憶に残っている、夏休みの思い出。その懐かしくも記憶に刻まれる日々を多感な少女の視点から描いた本作。予告編はある夏の夕暮れ、本作がデビューとなるチェ・ジョンウン演じるオクジュが、事業に失敗した父親と、弟ドンジュとともに、緑が生い茂る大きな庭のある祖父の家に引っ越してくるところから始まる。
緑色の庭、夏の西日、風に揺れる蚊帳、開け放たれた窓、真っ赤なスイカ、懐かしい古いミシン、午睡の夢が映し出され、どこか郷愁を誘うひと夏の映像。
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離婚寸前の叔母まで住みつき始め、一つ屋根の下に三世代が集まり、オクジュは自分と家族のあり方を初めて意識せざるを得ない日々を送ることに。「ほんとうは夏休みなんて好きじゃない」というコピーも印象的だ。
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1990年生まれのユン・ダンビ監督には、「韓国に注目すべき女性監督がまた現れた。キム・ボラの『はちどり』のようにユン・ダンビは新たな息吹をもたらした!」(Seongyong's Private Place)、「驚くべきデビュー作! エドワード・ヤン、小津安二郎、ホウ・シャオシェンを彷彿とさせる、恐るべき才能」(Straight.com)、「誰もがこの映画を心から好きになるに違いない」(ダルシー・パケット:映画評論家/『パラサイト 半地下の家族』英語字幕翻訳者)、「関係と感情の核心にまっすぐに迫る思慮深い家族の肖像」(ロッテルダム国際映画祭)と絶賛が贈られている。
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『夏時間』は2021年2月27日(土)よりユーロスペースほか全国にて順次公開。