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8人の警官を殺した強盗犯を追跡するため、アンドレ刑事はマンハッタン島に架かる21の橋を全て封鎖する。だが、追跡を進めるうち、表向きの事件とはまったく別の陰謀があることを悟る――。
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遺作となった『マ・レイニーのブラックボトム』にて本年度ゴールデン・グローブ賞のドラマ部門主演男優賞を受賞、アカデミー賞主演男優賞にノミネートされているチャドウィック。
今回解禁となった本作のインタビューでは、「主演と製作の時間をうまく配分することを心掛けたよ」「役者の僕は出番がないとオフになるけど、現場に顔を出すようにした」とふり返る。
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実際のニューヨーク市警の退職警官を技術顧問として招いたり、物語の設定と同じにするため敢えて難易度の高い夜間撮影に挑むなど、徹底してリアリティを追求した本作。
「僕が製作に携わったのは主に撮影に入る前だ。そこで多くを提案した」という言葉通り、本作の製作スタイルには、チャドウィックのストイックな性格が反映されており、彼の迫真の演技にも表れている。
また、俳優とプロデューサーの兼任は「手一杯な時もあったかもな」とふり返りながらも、「撮影中、僕の意見が要る時はローガンが聞きに来てくれた」と、共同プロデューサーのローガン・コールズのおかげで撮影中は演技に集中できたことを明かした。

ローガンはチャドウィックがハワード大学で演劇の脚本を書いていたころから共に作品製作を行っており、チャドウィック主演作『キングのメッセージ』(16)でも共にプロデュースを手掛けた盟友。チャドウィック主演で企画されていた実在した黒人の侍・弥助を描く映画のほか、2人は複数の作品を共に製作段階だった。
また、ローガンはチャドウィックが闘病中であったことを知る数少ない人物の1人であり、最後の会話でそれらの作品を一緒に作りたかったと話すと、「(製作を)止めないでくれ」と後押しされたことを後のインタビューで明かしている。本作『21ブリッジ』は2人が共同で作りあげた最後の作品となったが、彼の意志は今後も受け継がれていくことだろう。
『21ブリッジ』は4月9日(金)より全国にて公開。