台湾社会派ミステリー『High Flash 引火点』台湾巨匠傑作選で上映
「台湾巨匠傑作選2021」にて上映される、台湾のトップ俳優ウー・カンレン主演映画『High Flash 引火点』の予告編が到着した。
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長年環境汚染に苦しむ高雄の小さな漁村で、漁民たちが汚染の源である企業に工場の操業停止を求める大規模な抗議行動を行っていた。警察も出動、多くのマスコミが詰めかけていたところ、一艘の小舟が炎を上げながら港へ向かってきた。そこには、抗議のため焼身自殺を遂げた男が乗っており、彼は一躍英雄として祭り上げられる。
法学医の周建生がこの男の遺体を解剖することになったが、彼の身体には多くの疑問点があった。事件を担当する検察官は、前々からこの企業の汚染問題を秘密裏に調査していた。2人はこれが単なる焼身自殺事件ではないと調べていくうち、驚くべき真相が露呈していく――。
本作は、環境汚染や政治と企業の癒着といった社会問題をベースに、犯罪を暴いていく法医学者と検事を核に、様々な人間関係が徐々に明らかになっていく、いまの台湾を映し出す社会派ミステリー。
2018年の台北電影節のクロージング作品に選ばれていたが、当日台風の来襲により上映中止。しかし口コミで広がり、スマッシュヒットとなった。
本作の主人公、法学医役には、2年続けて金鐘奨受賞と台北電影奨の主演男優賞受賞で名実ともに台湾映画界のエースとなったウー・カンレン。検事役は、SABU監督の『Mr. Long ミスター・ロン』、『ギャングだってオスカー狙いますが、何か?』で2019年の台北電影節で助演女優賞を獲得したヤオ・イーティーが演じている。2人が放つ火花、すれ違う正義が、本作の大きな見どころだ。
到着した予告編では、漁民たちによる抗議行動の模様からスタート。そこへ炎が上がる小舟がやってくる。遺体の解剖シーンも描かれるが、なぜか腎臓が青く光り、焼身自殺と思われていたが「自殺じゃない」と断言するシーンも登場し、終始シリアスで緊張感のある予告編となっている。
『High Flash 引火点』は4月26日(月)より新宿K'scinema「台湾巨匠傑作選2021」ほか順次公開。
《シネマカフェ編集部》
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