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ジョン・レノンが愛したリヴァプールの映画館「アビイ・シネマ」、取り壊しの危機を免れる

ジョン・レノンが「楽しい時間を過ごした」ことで知られているイギリス・リヴァプールの元映画館「アビイ・シネマ」が、取り壊しの危機を脱した。

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ジョン・レノン-(C) Getty Images
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ジョン・レノンが「楽しい時間を過ごした」ことで知られているイギリス・リヴァプールの元映画館「アビイ・シネマ」が、取り壊しの危機を脱した。

4月7日、スーパーマーケットチェーンの「リドル」が、この建物を解体して新しくスーパーを建てることを発表したところ、地元民が反発。そのうちの1人が署名活動を始めて7000人分の署名を集めた結果、オリヴァー・ドーデン文化相が「アビイ・シネマ」を保護すべき建造物の「イギリス指定建造物2級」に認定したのだ。

「アビイ・シネマ」は、ジョンがビートルズの楽曲「イン・マイ・ライフ」のオリジナル歌詞に、「忘れることのない場所の一つ」とつづった場所。また、ジョージ・ハリスンは「アビイ・シネマ」の真向かいで誕生し、小さな頃の記憶に「ジ・アビイと呼ばれている大きなアート・デコの映画館が残っている」と書いたことがある。ビートルズにゆかりの深い建物だ。

「アビイ・シネマ」の建物は1939年に建てられ、映画館としては1979年に営業を終了。その後はスーパーマーケットとして使用されていたが、2020年4月にスーパーの「コープ」が閉店し撤退した。その後、「リドル」が入ることを知った地元民は、取り壊しの危機をすぐに感じたという。実際に今月7日、「リドル」は1979年からわずか1年前まで「アビイ・シネマ」がスーパーとして成り立っていたにもかかわらず、「経済的に存立できない」として建て替えを発表したのだった。

「イギリス指定建造物2級」に認定されたいま、イギリスの歴史的な建造を保護する団体「SAVE Britain’s Heritage」は、今後「リドル」とともに、取り壊しをせずにスーパーとして機能する「アビイ・シネマ」のデザインを考えていきたいと語っている。

《賀来比呂美》

休日は猫とお酒と海外ドラマ♪ 賀来比呂美

大学で映画学を専攻、卒論のテーマに『ガタカ』を取り上げる。卒業後は映画やドラマのロケ地で有名なバンクーバーに留学し、街中に溶け込むベニチオ・デル・トロやアイス・キューブを見かけて大興奮。映画三昧の生活を送る。帰国後、数社を経て雑誌編集者として出版社に勤務。シニアの愛猫と過ごす時間を増やすべく、2016年からフリーランスライターに。執筆ジャンルは映画、音楽、ペットなど。人の話を聞くのが大好きで、俳優、ピアニスト、医師など数百名への取材経験あり。

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