NPO法人レインボー・リール東京が、LGBTQなどのセクシュアル・マイノリティをテーマとした映画を、ジャンルを問わず国内外からセレクションし、1992年より毎年上映してきた本映画祭。
日本のLGBTQコミュニティの中では最も古いイベントの1つであり、LGBTQに特化した国内でも珍しい映画祭。また、企画・運営はすべてボランティアスタッフが担っている。

昨年2020年は新型コロナウイルス感染拡大予防のため開催を見送られていたが、第29回にあたる今年は、シネマート新宿、およびシネマート心斎橋の2会場にて開催。これまで特に要望の声が高かった関西エリアでの開催は、第9回(2000年7月)以来、実に21年ぶり。上映ラインナップの発表は6月中旬を予定しているという。
NPO法人レインボー・リール東京 代表理事・宮澤英樹氏よりコメント
ようこそ、レインボー・リール東京へ。
昨年は、私たちの映画祭も新型コロナウイルスの影響から逃れることはできず、1年に1回行ってきたこの大切なイベントをお休みせざるを得ませんでした。
大切にしてきた私たちと同様に、きっと大切に思ってくれている人たちも残念な気持ちだったことと思います。でも、それだけ大変な日々が続いています。
そんな中でも、当然だけど地球は回転をやめないし、私たちは生き続けることをやめたりしない。生きて、笑って、泣いて、怒る。私たちは人を愛する、同性も異性も関係なく。
それはウイルスであっても止められない。
その証は、私たちの選んだ作品の中にあります。ぜひ見つけてください!
レインボー・ リール東京初のオンラインイベントも開催
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なお、レインボー・ リール東京では東京レインボープライド 2021を記念して、5月 3日(月)~5日(水)の3日間、初のオンラインイベントを開催。今回は、LGBTQ先進国・台湾のLGBTQ専門動画配信サービス「GagaOOLala」の特別協力の下、映画『迷い子たちの物語』(第26回レインボー・リール東京上映作品)の上映と映画業界人によるトークイベントを通して、台湾のクィア映画の魅力に迫る。
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台湾はクィア映画の分野でもアジアをリードし続け、古くは90年代のアカデミー賞外国語映画賞ノミネート作『ウェデ ィング・バンケット』から、近年では『先に愛した人』『君の心に刻んだ名前』のような台湾年間興収トップランクの大ヒット作まで、数々の名作を生みだしている。
第29回レインボー・リール東京(東京国際レズビアン&ゲイ映画祭)は7月16日(金)~7月22日(木・祝)シネマート新宿にて、 7月23日(金・祝)~7月29日(木)シネマート心斎橋にて(各会場:計7日間 合計:14日間)開催。