鹿児島の不動産会社に勤める坂元知花は、仕事で伸び悩み、恋人からのプロポーズにも応えきれない日々を過ごしていた。ある日、津村幸次郎が家探しにやってくる。対応した知花は張り切り、自分がいまイチオシの桜島ビューのマンションを紹介するが、幸次郎は「桜島が見えない家がいい」と言い出す…。
鹿児島不動産業界では「桜島がきれいに見える部屋」はオススメとして紹介される。桜島は街のシンボルだが、何度も大きな被害をもたらしたこともある活火山。降灰すれば洗濯物は干せないし、街は薄暗く、車には灰がどっさり積もるし、いつもっと大きな噴火が起こってもおかしくない…と、いいことばかりではない。本作では、寄り添うことに素直になれない、2世代の男女が、天災と隣り合わせの街で幸せを探す姿を描いていく。
「美食探偵 明智五郎」や「妖怪シェアハウス」、また現在放送中の「彼女はキレイだった」に主演する小芝さんが演じるのは、不動産会社勤務の坂元知花。
鹿児島にはまだ行ったことがないという小芝さんは「自然豊かで、食べ物も美味しそうで、人が温かそう」と印象を語り、「桜島の噴火が『日常』だからこそ、『災害』『被害』といった認識がなく、今までになかったのだから、大きな爆発なんて起きないと、心のどこかで思ってしまっているのが、印象的でした。と同時に、降灰すれば洗濯物が干せなかったり、車に灰が積もったり、生活をする上で不便な所もあるけれど、それでも鹿児島と桜島を愛する人々の心を通して、本当に素敵な場所なんだろうなと、鹿児島で撮影するのがとても楽しみになりました」とこれからの撮影に期待。
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そんな知花が物件を紹介する、津村幸次郎を演じる吉岡さんは「ドラマや映画の制作も困難な時代ですが、忘れてはならない人の持つ悲しみと、そこから生まれるであろう希望を見つけられるような作品になればと思っております」とコメントしている。
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本作の脚本は、『新聞記者』も手掛けたserial number劇作家・演出家の詩森ろばが担当する。
鹿児島発地域ドラマ「この花咲くや」は2022年春、BS プレミアムにて放送予定。