『17歳の瞳に映る世界』をきっかけに、「My Body, My Choice」を考える<アーカイブ>

【『17歳の瞳に映る世界』をきっかけに、「My Body, My Choice」を考える】オンライントークイベントを開催した。

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奥浜レイラ&SYO&シオリーヌ
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シネマカフェでは7月19日(月)、「Let’s Keep Updated」と題し、進行役に音楽・映画・芸能の各種イベントMCを務める奥浜レイラさん、ゲストにライターのSYOさん、助産師・性教育YouTuberのシオリーヌさんを招いてオンライントークイベント【『17歳の瞳に映る世界』をきっかけに、「My Body, My Choice」を考える】を開催した。

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あのシーン、あのセリフについて語り合おう


SYO「原題の『Never Rarely Sometimes Always』が劇中に出てきた時の衝撃、試写室で観たときにボロボロ泣いてしまったんです。あと後半の方で資金がつきてしまって、なんとか移動をしなくては行けないというときに、男の人を受け入れたくないけど受け入れなければならないという瞬間がある。あのとき、柱を通して2人(スカイラーとオータム)が手を繋ぐシーン、あそこは鮮烈に覚えていますね。」

『17歳の瞳に映る世界』 (C)2020 FOCUS FEATURES, LLC. All Rights Reserved.
シオリーヌ「あのシーンは私もなんとも言えない気持ちになりました。10代の女の子とたちが生き延びる手段として、ああいう風に受け入れたくない性的な接触というものを受け入れざるを得ない状況というのはこの映画の中でも鮮明に描かれていたし、日本社会の中でも同じような境遇にある子供たちは多い。子供たちがこういった選択せざるを得ない環境にしているものはなんだ、っていうことを考えないといけないという責任を感じるようなシーンでした。」

My Body, My Choice!妊娠週数の数え方、中絶が可能な週数は?


シオリーヌ「妊娠が発覚した時に、前回の生理の初日を『妊娠0日目』と考えます。妊娠のメカニズムを考えると、生理の後に排卵があって、その排卵をもって妊娠したはずなんだからそこから数えるんじゃないか? と思われたりするんですが、日本の場合は前回の生理中まで含めて考えるようなところがあるんです。日本だと、中絶ができる週数が22週未満まで、と法律で決まっていて、その中でも妊娠12週までの【初期中絶】とそれ以降の【中期中絶】というものでは出術の方法や心身共にかかる負担というのも大きく異なってきます。

『17歳の瞳に映る世界』 (C)2020 FOCUS FEATURES, LLC. All Rights Reserved.
もしそういった中絶をしなくてはいけない状況で、自分ひとりで受診に行けなかったり周囲の大人に相談が難しいケースのとき、『妊娠SOS』という窓口が各都道府県にあります。そこで各自治体が受け付けている方法で相談をしてもらえると、助産師や専門知識のあるスタッフができる対応を教えてくれたり、必要に応じては一緒に医療機関に行ってくれたりといったサポートを受けることができます。」

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セクシャル・アンド・リプロダクティブ・ヘルス/ライツ(性と生殖に関する健康管理と権利)について考えよう


シオリーヌ「SRHRとは、すべての人が自分の身体の性や生殖に関することで健康である権利があるし、自分の身体のことは自分で決める権利があるという概念です。

(教育面でのSRHRについて)特に学校の教育システムなどを決めていく権利のある上の世代の方には、まだまだ(この考え方が)伝わりにくいという実感を持っています。なんでだろう? と考えると、私たち大人も『人権教育としての性教育』ってあまり受けたことがないと思うんですよね。自分の持っている権利や人が持っている権利をどう尊重するかっていう話だったり、根底にあるひとりひとりの権利について私たち自身も十分に教わってきた経験がそもそもないですし、この社会で暮らしていると、自分の身体のようであって自分の身体でないような気がするときってたくさん味わってきていて、『そういうものだ』と思わされてきている部分があると思うんです。無意識の価値観が築かれてしまっている中で、これからの子供たちには新しい性教育をちゃんと教えていきたい、少しずつアップデートしていきたいと思ってもそこに抵抗感を示される方もまだ(上の世代には)多いように感じます」

『17歳の瞳に映る世界』 (C)2020 FOCUS FEATURES, LLC. All Rights Reserved.
SYO「(SRHRを取り入れた日本のドラマや映画について)ABEMAのオリジナルドラマ『17.3』を見たとき、劇場公開や地上波の放送よりもABEMAやNetflixであったり配信作品のほうがより刺さるのかなと思いました。ABEMAでいうと10代のシェアが高いので、そういったところが『17.3』のような作品を作るということに、何かしら新しいムーブメントみたいなものを感じたりしました」


『17歳の瞳に映る世界』をきっかけに、「My Body, My Choice」を考える!奥浜レイラ&SYO&シオリーヌが登壇




『17歳の瞳に映る世界』はTOHOシネマズ シャンテほか全国にて公開中。

《text:cinemacafe.net》

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