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今回解禁された予告編では、森宮さん(田中圭)と優子(永野芽郁)が親子でキッチンに立ち味見をする姿や、楽しそうに買い物に出かける様子。梨花(石原さとみ)とみぃたん(稲垣来泉)が結婚式で笑顔で見つめ合う姿、遊園地で仲良く遊ぶ姿からはじまる。
血の繋がらない“父と娘”と“母と娘”の2つの家族の、親子の愛情にあふれた幸せな日常が描かれるが、早瀬くん(岡田健史)から発せられる「お互いを尊重出来て、実の親子より余程いいよ」という言葉と裏腹に、2つの家族には命を懸けた嘘と秘密があったことが明かされる。
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「ごめんね、みぃたん。私は最低の母親でした」という言葉を置いて、みぃたんの前から消えてしまう梨花。そして、森宮さんが「実はさ…」と神妙な面持ちで話し始める衝撃の告白に、「え…」と驚きを隠せない表情をみせる優子。映像のクライマックスには、感情を押さえられず森宮さんに叫ぶ優子に、大粒の涙をこぼすみぃたん。父・森宮さんの隠していたことと、母・梨花が消えた理由、2つの物語が繋がったとき初めて、“命をかけた嘘”と“知ってはいけない秘密”が明らかになる――。
また、本予告映像の中盤で流れるのは、本作にインスパイアされ制作されたという「SHE’S」の楽曲「Chained」。映画の世界観に寄り添った楽曲にしたいというプロデューサーの思いで、インスパイアソングのアーティストを募集したところ、映画の話題もあって、約200組のアーティストから名乗りがあがり、その中から「SHE’S」が抜擢された。
その理由についてプロデューサーの田口生己は「最初に『SHE'S』の楽曲を聞いたときに、まるで一本の映画を見終わったようなスケールと余韻に圧倒されました。繊細な歌詞で表現された、人それぞれにある人生という物語をエモーショナルに歌い上げていただいた『Chained』はまさに、この映画の表現したいすべてが詰まっていました。『SHE'S』とこの映画の中で重要な意味を持つピアノという共通点を持ったこの楽曲が、多くの方の心に届くことを願っています」とコメント。
「SHE’S」のボーカル・井上竜馬は以前より本作の原作を読んでいたそうで、「二年前に読了して心に残っていた本作品とまた出逢えた」と語り、「バトンは繋がれた。愛おしい登場人物達から貰った沢山の言葉を胸に、映画の世界に寄り添い景色を増幅させるように、そして共に音楽人生を歩んでくれている温かいファンに愛が届くように作曲しました。とても素敵な作品になっているので是非映画館でご覧になってください。そして観終われば、あなたがまた誰かにバトンを渡す時です」と思いを寄せる。
予告と共に解禁となったポスタービジュアルでは、森宮さんと優子は何かを考えている表情で、梨花は笑顔でこちらを向いている姿が。一見幸せそうな2つの家族に見えるが、後ろを向いて立つみぃたんの姿があり、こちらも、隠された“嘘と秘密”に目を引かれるビジュアルだ。
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『こんな夜更けにバナナかよ 愛しき実話』前田哲監督がメガホンをとった本作。“いま”にぴったりのテーマが隠されているという前田監督は、「映画を見終わったあと、自分の身近にいる大切な人を見つめて、受け入れて、甘えさせる余裕を持ってもらえたら嬉しいです。本来みんな持っていると思うんですけど、厳しい毎日を過ごしていると、つい忘れてしまう。忘れてしまっている大切な気持ちをこの映画で思い出して、幸せな気持ちで映画館を出てほしいです。この映画は大切な人へのラブレターでもあります。真摯にひとりに向けた言葉じゃないと、多くの人にも伝わらない。身近なひとりに向けて言った言葉というのは、みんなにも伝わっていくと思っています」と語っている。
『そして、バトンは渡された』は10月29日(金)より全国にて公開。