MCUがスクリーンに帰ってきた!
最後の最後まで席を立たないほうがいい理由
エターナルズに新メンバー加入!?まさか『ダンケルク』のあの人
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バリーが出演していた『ダンケルク』で俳優デビューを果たし、シンガーとしてだけでなく、俳優活動にも注目が寄せられているハリー・スタイルズが、なんとミッド・クレジットに登場。セナ、マッカリ、ドルイグが宇宙で出会う、タイタン星の王子でサノスの弟・エロスを演じており、SNSが密かにザワついている。彼もまたジャオ監督による大抜擢だ。エロスは別名スターフォックスと呼ばれ、強面で極悪なサノスとは真逆、愛や官能を重んじるキャラクターだという。ちなみに、エロスと一緒に登場したピップはガーディアンズと関わりがあるらしく、『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』第3弾に現れるかもしれない。
“何も知らない”デイン・ウィットマンの正体は?
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セルシの同僚で恋人関係にあったが、本当の彼女を何も知らなかったデイン。映画序盤で彼女が実は《エターナルズ》であること、元カレのイカリスとは5000年(!)の付き合いであること、そしてこの地球が残り7日間で滅亡するかもしれないことを一気に明かされ、衝撃を受けていた。《エターナルズ》の総力戦により地球の危機は救われ、再会を果たすが、セルシに「実はうちの家系も複雑で…」と何かを告白しようとしたところで、突然《セレスティアルズ》のアリシェムが空から現れたことでそのままになってしまった。
このデインが実は、魔剣を手に闘う騎士のスーパーヒーロー“ブラックナイト”となるらしい。デイン役のキット・ハリントンが「ゲーム・オブ・スローンズ」で演じていたジョン・スノウが通称「鴉」と呼ばれる黒ずくめのナイツウォッチだったことや、キット自身、由緒ある貴族の末裔であることも関係しているのかもしれない。
ポスト・クレジットでは、デインが不穏なオーラを放つ封印された剣・エボニーブレイドを手に取ろうとしたとき、「本当に準備はいいのですか、ミスター・ウィットマン?」と何者かの声が!? ジャオ監督が「Fandom」というメディアに明かした情報によると、その声の正体は「私のお気に入りのスーパーヒーローの1人、ミスター・ブレイド」だという。リブートが発表されている『ブレイド』で主人公を演じるのは『グリーンブック』や『ムーンライト』のマハーシャラ・アリだ。また、デイン・ウィットマンはセルシとの会話の中でドクター・ストレンジの名前を出しており、エターナルズだけでなく、彼らと関わってくる可能性もある。
MCUフェーズ4の行方
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「ゲーム・オブ・スローンズ」の音楽を担当したラミン・ジャヴァディが劇中音楽を手がけている本作『エターナルズ』。さらにMCUの記念すべき第1作目『アイアンマン』(08)の音楽もジャヴァディが手がけていることから、本作こそがMCUフェーズ4の真の始まりととらえる向きもある。
《エターナルズ》は数千年前から地球にいながら、人類史上最大の悲劇の1つとなったサノスの“指パッチン”があっても、アベンジャーズがそれを元に戻した後も、それは任務外だからと何もせずにいた。だからこそ、誰もその存在を知らなかった訳だが、本作でついに姿を現したことで全く新しい物語がこれから始まっていくことになる。
興味深いのは、人類を滅亡させる巨大な敵ティアマトを、最終的には腕力で押さえつけるのではなく、ユニマインドの言葉の通りに心を1つにして、セルシやファストスら1人1人がパワーを最大限に発揮することによって倒せたこと。彼らは圧倒的な権威や理不尽な暴力に、共に手を繫ぐという形で立ち向かっていったのだ。キャプテン・アメリカはどんな強敵が来ても、何度倒れても再び立ち上がって闘う姿を示してきた。アイアンマンは自らが犠牲になって宿敵との闘いに決着をつけた。本作のセルシは高い戦闘力も、ハイテク機器ももたないヒーローだが、彼女たちの闘い方はこれからのMCUに影響を及ぼしてくるのではないか。
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2022年公開予定の『ソー:ラブ&サンダー』や、2023年公開予定の『キャプテン・マーベル』続編『ザ・マーベルズ』、『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー Vol.3』(すべて原題)などはどれも、アベンジャーズという形ではないにしろ、複数のヒーローたちが力を合わせていく展開が予想されている。
『エターナルズ』は全国にて公開中。