幼少のころから自身の“性別の違和感”を訴えてきたサシャを追ったドキュメンタリー映画『リトル・ガール』が公開。今回は、女の子として生きたいサシャが憧れのバレエ教室に参加、 少しずつ夢を叶えていく本編映像がシネマカフェに到着した。
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本編映像は、サシャが通うことになったバレエ教室の1シーンから始まる。ようやく念願かなってレッスンに参加することができたサシャだったが、まだ女の子用のレッスンウエアを着ることはできない。
しかし「もっと軽やかに踊って」という先生の指示を聞きながら、おぼつかないながらも見よう見まねで懸命に踊ってみる。全ての願いはまだ叶わなくても、“自分のなりたい自分”に1歩ずつ進むサシャの姿が印象的なシーン。
本作の監督を務めたのは、これまでも社会の周縁で生きる人々に光をあてた作品を撮り続け、カンヌやベルリンを始め、世界中の映画祭で高く評価されているセバスチャン・リフシッツ。トランスジェンダーの人々のアイデンティティーは身体が成長する思春期に芽生えるのではなく、幼少期で自覚されることについて取材を始めていた過程で、サシャの母親カリーヌに出会い、この作品が生まれた。
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『リトル・ガール』は新宿武蔵野館、ヒューマントラストシネマ渋谷ほか全国にて順次公開中。