『グランド・ブダペスト・ホテル』『犬ヶ島』のウェス・アンダーソン監督待望の最新作『フレンチ・ディスパッチ ザ・リバティ、カンザス・イヴニング・サン別冊』より、コメントが解禁された。
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前作の日本を舞台にしたストップモーションアニメーション映画『犬ヶ島』に続き、ウェスが次の舞台に選んだのはフランス。「長年にわたりフランスに住んでいましたので、フランスの映画、特にフランス映画に関係する映画を撮りたいとずっと思っていました」と語っていたように、最新作はフランスの架空の街アンニュイ・シュール・ブラゼが舞台となっている。
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劇中では、フランスの犯罪映画からインスパイアを受けたシーンや、フランスらしく画家や絵画が登場するパート、また見た目も味も豊かなフランス料理が登場するパート、さらには5月革命を彷彿とさせる描き方と、フランス的な要素が劇中の随所に散りばめられている。
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そんな本作には、実際にフランスで生まれ育ったキャスト・スタッフも出演。本作で音楽を担当したアレクサンドル・デスプラは本作について「この映画はフランスのイメージから作られています。でも、監督の頭を通したイメージですからすこし歪んでいます。フランスとも言えますが、詩的なフランスです。細部や引用の多くは正確ではありませんが、本物らしく見えます。これ、本物のフランスですか、って? 違います。ですが、どういうわけか、フランスなのですよ」と笑顔でコメント。
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実際、『犬ヶ島』で描かれた日本の風景も正確な日本からは少し離れるものの、懐かしの居酒屋を模したような細部に至る美術や、お鮨を作る過程の想像力に富んだアニメーションなど、ウェスの日本を愛する想いや、日本に抱く夢や希望、日本の好きなところがたっぷりと詰まった仕上がりとなっており、“日本じゃないけど、この日本も愛おしい!”とデスプラが語ったものと同様の感想を抱いた方も多いはず。
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ウェス作品の常連キャストで『犬ヶ島』にもボイスキャストとして出演したティルダ・スウィントンは「これは監督が、国際人であること、文化、ジャーナリズムへの賛辞、についてフランス語で書いたラブレターです」と『フレンチ・ディスパッチ』について語っており、本作にもウェス流のフランスへの愛が『犬ヶ島』の日本愛さながらに詰まっていることが分かる。
『フレンチ・ディスパッチ ザ・リバティ、カンザス・イヴニング・サン別冊』は1月28日(金)より全国にて公開。