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【第94回アカデミー賞】今年は“肌みせ”がトレンド…授賞式レッドカーペット・ファッション

パンデミックはまだ収束せず世界情勢も不安な中、それでも今年は従来のドルビー・シアターに戻って開催された第94回アカデミー賞。

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ゼンデイヤ Photo by Jeff KravitzFilmMagic/ジェシカ・チャステイン Photo by Jeff KravitzFilmMagic/アリアナ・デボーズ Photo by Kevin MazurWireImage/ティモシー・シャラメ Photo by Jeff KravitzFilmMagic
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パンデミックはまだ収束せず世界情勢も不安な中、それでも今年は従来のドルビー・シアターに戻って開催された第94回アカデミー賞。

感染対策に留意しながら極力、かつてと同じ晴れやかな舞台の再生に努めた今回、大きく貢献したのは華やかに着飾ってレッドカーペットを歩いた参加者たちだ。それぞれの個性が光るセレブたちの装いを紹介する。

アリアナ・デボーズ Photo by Mike CoppolaGetty Images

セレモニーで最初に受賞した助演女優賞のアリアナ・デボーズ(『ウエスト・サイド・ストーリー』)は赤のパンツスーツ。「ヴァレンティノ(VALENTINO)」のオートクチュールに「デビアス(DE BEERS)」のダイアモンドのジュエリーを合わせた。アフリカ系ラティーナの女性として、クイアとして史上初の受賞者となった彼女は、アイデンティティについて悩む人々を勇気づけるスピーチで感動を呼んだ。

ジェシカ・チャステイン Photo by Jeff KravitzFilmMagic

主演女優賞に輝いたジェシカ・チャステイン(『タミー・フェイの瞳』)は「グッチ(Gucci)」のドレス。トップの赤みがかったゴールドからラベンダーへのグラデーションが美しく、裾のフリルもアクセントになっている。ポニーテイルの髪に映えるイアリングもグッチ製だ。

ペネロペ・クルス Photo by Jeff KravitzFilmMagic

主演女優賞のノミニーたちは5人中3人が過去の受賞者で、レッドカーペット経験も豊富。ゴージャスなスタイルで魅せた。ペネロペ・クルス(『Parallel Mothers』原題)は「シャネル(CHANEL)」のホルターネック。前部がメタリックな蝶ネクタイ状にしてあり、ベストのようにボタンがウエスト下あたりまで付けてある。

ニコール・キッドマン Photo by Jeff KravitzFilmMagic

ニコール・キッドマン(『愛すべき夫妻の秘密』)は「アルマーニ・プリヴェ(Armani Prive)」のブルーグレイのベアトップのドレス。ローカットのVネックラインとバルーン状のウエストまわりのデザイン、後ろでリボンのように結んだトレーンの裾にもビーズがちりばめてある。「ハリー・ウィンストン(HARRY WINSTON)」のダイアモンドのネックレス、イアリング、ブレスレットを合わせた。オリヴィア・コールマン(『ロスト・ドーター』)は「ディオール(Dior)」のオートクチュールのメタリックなドレスにショパールのジュエリーを合わせた。

ジェーン・カンピオン Photo by Jeff KravitzFilmMagic

監督賞を受賞したジェーン・カンピオンはビッグシルエットでプレーンなデザインの「クリスチャン・ディオール(Christian Dior)」のブラックドレス。自然に下ろしたシルバーヘアと黒縁のメガネも美しくマッチした。

シアン・ヘダー監督 Photo by Jeff KravitzFilmMagic

シアン・ヘダー監督(『コーダ あいのうた』)は「マイケル・コース(Michael Kors)」のメタリックなロングスリーブ・ドレス。脚色賞の受賞スピーチでは「ミラーボールみたいなドレスを着て来てよかった」と会場の笑いを誘った。

ディラン・マイヤー&クリステン・スチュワート Photo by Momodu MansarayGetty Images

今年のトレンドは肌見せのデザイン。主演女優賞候補のクリステン・スチュワート(『スペンサー ダイアナの決意』)はアンバサダーを務める「シャネル(CHANEL)」のパンツスーツ。超ショートのパンツで足を見せ、テイラードジャケットの内に着た白いシャツの胸元をウエストあたりまではだけ、ダイアモンドとルビーのネックレスを合わせた。婚約者のディランマイヤーと共にレッドカーペットを歩いていた。

ゼンデイヤ Photo by Jeff KravitzFilmMagic

ゼンデイヤは「ヴァレンティノ(Valentino)」の白のショート・トップでウエストを肌見せし、スパンコールのロングスカート。彼女と『DUNE/デューン 砂の惑星』で共演したティモシー・シャラメは素肌に「ルイ・ヴィトン(Louis Vuitton)」の黒のスパンコール・ジャケットを羽織って登場。袖口にはレースのディテールもある。

ティモシー・シャラメ ABC via Getty Images

『コーダ あいのうた』のエミリア・ジョーンズは「ドルチェ&ガッバーナ(DOLCE&GABBANA)」のシークィンのドレス。ウエストの片側がカットしてあり、シルバーからゴールドの色のグラデーションが美しい。

エミリア・ジョーンズ Photo by Jeff KravitzFilmMagic

プレゼンターとして登場した『リトル・マーメイド』実写版で主演を務めるハル・ベイリーもウエストの片側の肌を見せ、腰までの深いスリット。共にプレゼンターを務めたリリー・ジェームズの薄いピンクのレースのドレス(アトリエ・ヴェルサーチ/Atelier Versace)にも腰の辺りまでスリットが入り、メタリックピンクの厚底サンダルを合わせて、パンク風テイストを感じさせた。

ハル・ベイリー Photo by Jeff KravitzFilmMagic

一方で、布をたっぷり使ったボリューミーなデザインも目立った。歌唱曲を受賞したビリー・アイリッシュ(『007/ノー・タイム・トゥ・ダイ』)はレッドカーペットでは「ルイ・ヴィトン(Louis Vuitton)」の黒のオフショルダーのティアード・ドレス。長いトレーンが印象的で、髪もドレスと同じ漆黒だ。

ビリー・アイリッシュ Photo by Momodu MansarayGetty Images

助演女優賞候補のアーンジャニュー・エリス(『ドリームプラン』)の「ヴァレンチノ(VALENTINO)」のオレンジのドレス、夫のウィル・スミスと参加したジェイダ・ピンケット・スミスの「ジャン・ポール・ゴルチエ(Jean Paul Gaultier)」の深緑のドレスはタイトな身頃にスカート部分は長いトレーンまで全面にシャーリングがほどこされた存在感あるデザインだ。

レイチェル・ジグラー Photo by Mike CoppolaGetty Images

『ウエスト・サイド・ストーリー』に主演しながら、授賞式に招待されていなかったレイチェル・ゼグラーは数日前にプレゼンターとしての参加が決まり、「ディオール(Dior)」のオートクチュールの黒のドレスで登場した。ゴールドのチョーカーは「ティファニー(Tiffany & Co)」のもの。

リタ・モレノ Photo by David LivingstonGetty Images

現在90歳のリタ・モレノの「キャロリーナ・ヘレラ(Carolina Herrera)」の黒のワンショルダーのドレスもグラマラス。「Adrienne Landau」のヘッドドレス、「ロジェ・ヴィヴィエ(Roger Vivier)」のフラットシューズもシックだ。

アンドリュー・ガーフィールド Photo by Mike CoppolaGetty Images

男性では、助演男優賞候補のコディ・スミット=マクフィーが全身ペールブルーのスーツで登場。スーツは「ボッテガヴェネタ(Bottega Veneta)」でタイの代わりに「カルティエ(Cartier)」のダイアモンドのチョーカーを付け、新たなファッション・アイコンとして存在感を放った。アンドリュー・ガーフィールドのバーガンディのベルベット・ジャケットは「サンローラン(Saint Laurent)」。プレゼンターのシム・リウは赤のタキシード、素足にローファーというスタイルで登場した。

ベネディクト・カンバーバッチ Photo by Jeff KravitzFilmMagic

主演男優賞候補のベネディクト・カンバーバッチ(『パワー・オブ・ザ・ドッグ』)は胸にウクライナの国旗と同じブルーとイエローのバッジを付けていた。

2年ぶりに従来の様式に近い形で開催された第94回アカデミー賞授賞式。主演男優賞のウィル・スミスが授賞式半ばでプレゼンターのクリス・ロックが妻を侮辱的なジョークのネタにしたことに激怒するという衝撃の瞬間もあったが、それぞれが心を込めて作った候補作を祝福するにふさわしい、鮮やかなスタイルの数々が花を添えた。

《冨永由紀》

好きな場所は映画館 冨永由紀

東京都生まれ。幼稚園の頃に映画館で「ロバと王女」やバスター・キートンを見て、映画が好きになり、学生時代に映画祭で通訳アルバイトをきっかけに映画雑誌編集部に入り、その後フリーランスでライター業に。雑誌やウェブ媒体で作品紹介、インタビュー、コラムを執筆。/ 執筆協力「日本映画作品大事典」三省堂 など。

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