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【インタビュー】広瀬すず&松坂桃李、キャリア史上最難関の“役”に挑み辿り着いた答えとは

誘拐犯と被害者と“された”男女の壮絶な運命を描いた映画『流浪の月』が、5月13日に劇場公開を迎えた。本屋大賞に輝いた凪良ゆうの同名小説を李相日監督が実写映画化した骨太な一作。宿命を背負わされてしまったふたりに扮したのが、広瀬すずと松坂桃李だ。

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広瀬すず&松坂桃李『流浪の月』/photo:Jumpei Yamada
広瀬すず&松坂桃李『流浪の月』/photo:Jumpei Yamada 全 30 枚
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監督は答えをくれるわけではないが「そこに導いてくれる」


――2021年の11月に放送された「情熱大陸」の中では、警察署のシーンを広瀬さんと李さんが話し合いを重ねながら研磨していく様子が収められていました。

広瀬:お互い言葉にするのが苦手で、私発信で生まれてくるものと、李さん発信で生まれてくるものがうまく伝わらなかったんです。そのシーンだけ李さんのおっしゃっていることがよくわからなくて「どういうことですか?」と聞いたのですが、ニュアンスで伝えて下さったこともあってどうしてもうまく理解できなくて。じゃあもう色々と変えてやってみよう! と模索していきました。

それで17回くらいそのシーンを繰り返していくなかで、不意に自分の中で新しいものがぽんって生まれたときに「その方向性!」と李さんに言われて、「ずっと違うことをやっていた…」ってなりました(苦笑)。

松坂:わかる。試して試して「ちょっと一回外の空気吸ってこようか」って休憩が入り、「どうやったらうまくいくんだろう。ここまではこっちの方向性でやってきたけど、一回横にずれた目線でやってみるか」と思って休憩明けにやってみると「はい(OK)」となることが何回かありました。決して答えをすぐくれるわけではないのですが、そこに導いてくれる感じがありました。やっぱり「待ってる」んだよなぁ…。

広瀬:待ってますね、あれは(笑)。

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《text:SYO/photo:Jumpei Yamada》

物書き SYO

1987年福井県生。東京学芸大学卒業後、映画雑誌の編集プロダクション、映画WEBメディアでの勤務を経て、2020年に独立。映画・アニメ・ドラマを中心に、小説・漫画・音楽・ゲームなどエンタメ系全般のインタビュー、レビュー、コラム等を各メディアにて執筆。並行して個人の創作活動も行う。

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