第77回ヴェネチア国際映画祭オープニングを飾り、イタリア映画アカデミーによるダヴィッド・ディ・ドナテッロ賞に3部門ノミネートされた名匠ダニエーレ・ルケッティ監督最新作が、邦題『靴ひものロンド』(原題:Lacci)として公開決定。靴ひもを結び直す親子が印象的なポスタービジュアルが解禁された。
舞台は、1980年代初頭のナポリ。4人家族の平穏な暮らしは、夫の浮気で終わりを告げた。夫婦の絆を解こうとする父親と繋ぎ止めようとする母親。対立する夫婦の激しい口論や突然現れた魅力的な愛人、徐々に壊れていく母の姿を静かに見つめながら、ローマとナポリを行き来する子どもたち。
いびつな数年間を経て、ばらばらになった家族は、ささやかなきっかけで再び一緒に暮らし始める。月日は流れ、夫婦は夏のバカンスへ。戻ってみると家はひどく荒らされ、飼い猫は失踪していた――。
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本作は、「ニューヨーク・タイムズ」2017年「注目の本」に選出、全米で絶賛された原作小説をダニエーレ・ルケッティが映画化。
妻ヴァンダ役は『幸福なラザロ』『おとなの事情』など唯一無二の存在感を放つアルバ・ロルヴァケル、夫アルド役は『いつだってやめられる』シリーズや巨匠マルコ・ベロッキオ作品で知られるルイジ・ロ・カーショが若かりし日の夫婦を、そして『息子の部屋』などの熟練の名優ラウラ・モランテ、『息子の部屋』『ボローニャの夕暮れ』のシルヴィオ・オルランドが老年期の夫婦を演じ、イタリア映画界の実力派オールスターキャストが集結した。
解禁となったポスタービジュアルには、印象的に配された靴ひもを結び直す親子の足元。“靴ひも”状にあしらわれた原題“Lacci”の文字が夫、妻、2人の子どもたちの4人の間をすり抜ける。家族は揃って歩いているはずなのに、その視線は誰ひとり交わることなくばらばら。明るくポップながら、どことなく不穏さも漂うビジュアルとなっている。
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一度壊れた「家族」。愛をめくると見えてくる、心の底に沈めた秘密と嘘。かつてない衝動。軽やかで強烈な余韻にひたる“家族映画”の新たな傑作が誕生した。
『靴ひものロンド』は9月9日(金)よりヒューマントラストシネマ有楽町、新宿武蔵野館ほか全国にて順次公開。
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