歌舞伎座「七月大歌舞伎」の第三部「風の谷のナウシカ 上の巻―白き魔女の戦記―」より、尾上菊之助演じるクシャナと中村米吉演じるナウシカの撮り下ろしスチール写真が公開された。
宮崎駿が描いた長編漫画「風の谷のナウシカ」は、深遠なテーマを内包した唯一無二の物語世界で人々を魅了し、原作の2巻目途中までを再構成した映画版と合わせ、日本のみならず世界中で愛されている名作。
2019年には新橋演舞場にて新作歌舞伎として初演され、映画版では描かれなかった部分も含め原作全7巻を昼夜通し上演したが、今回はその前半部分の昼の部をもとに、様々な苦悩や葛藤の中で凛として美しく生きる皇女クシャナの姿をより深く描き、歌舞伎座に初登場。
公演に先駆け、都内スタジオで行われたスチール撮影は、初演時からさらに進化した衣装とヘアメイクを施したナウシカとクシャナが登場、緊張感漂う中行われたという。
先日行われた取材会にて、「前回のクシャナの要素に、少し和のテイストを加える予定」と語っていた菊之助さん。新たなエッセンスを加えたクシャナのビジュアルに注目。また、配役を変えての上演について「今回米吉さんの心でナウシカを演じていただくことで、この作品がもっと深く見えてくるところもあると思う。米吉さんとナウシカとクシャナを演じることで、お互いを映す鏡として成長していきたい」と決意を語った。
「風の谷のナウシカ 上の巻―白き魔女の戦記―」は7月4日（月）より上演。
