英国の話題の舞台を世界の映画館で上映するナショナル・シアター・ライブ(NTLive)の過去の名作のアンコール上映が、シネ・リーブル池袋にて開催されることになった。
英国演劇界最高峰のオリヴィエ賞を受賞した作品や、英国を代表する俳優たちの主演作を、ベストアングルで捉えた見応えある映像で観劇できる貴重な機会。
出演にはベネディクト・カンバーバッチ、イアン・マッケラン、ジェームズ・マカヴォイからジョディ・カマーまで世界的に活躍する名優が揃い、演出にもダニー・ボイル、ニコラス・ハイトナー、ジョナサン・マンビィなど映画界や日本の演劇界でも活躍をする人たちが参加。そして、英国を代表する俳優が演じるシェイクスピア作品も揃っている。
『シラノ・ド・ベルジュラック』
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大きな鼻のコンプレックスに悩みつつ、1人の女性を胸中で恋い慕い続けたシラノの物語は、1897年に初演されて以降、世界各地で上演が繰り返され、何度となく映画化・ミュージカル化もされている。その名作が、マーティン・クリンプによって現代語訳された上演台本と気鋭の演出家ジェイミー・ロイドによるミニマルなステージングによって、装いも新たに生まれ変わった。
主演は映画『X-MEN』シリーズで知られるジェームズ・マカヴォイ。2020年ローレンス・オリヴィエ賞でリバイバル賞を受賞。そのほか、主演男優賞(マカヴォイ)・助演女優賞(ミシェール・オースティン)・音響デザイン賞・演出賞を受賞した。
『リア王』
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シェイクスピアの四大悲劇の一つ。退位にあたり3人の娘の愛情を試した老王リアだったが、長女と次女に裏切られ、国を追われてしまう――。
名優イアン・マッケランが圧倒的な演技力と存在感で老王リアが辿る悲しい末路を体現する。演出を手掛けるのは堤真一主演の「民衆の敵」など日本でも活躍するジョナサン・マンビィ。
『ブック・オブ・ダスト』
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主人公マルコムは彼のダイモンのアスタと、知り合いのアリスと彼女のダイモン・ベンと一緒にある組織に狙われる赤ちゃんライラを連れて旅に出ることになる。果たしてライラを守ることはできるのか?
大ヒット小説「ダーク・マテリアルズ/黄金の羅針盤」で描かれた世界から12年前を描く冒険物語。
『誰もいない国』
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ある夏の午後、パブで飲んでいた年老いた作家ハーストとスプーナーは酒が進むにつれ会話が誇張され、事実と空想の境が分からなくなっていく。やがてパワーゲームと化した彼らのやり取りは、2人の若者の登場でより複雑になっていく――。
ノーベル文学賞に輝いた劇作家ハロルド・ピンターの1975年初演作。過去の背景や現在の関係性、力関係の分からない男たちの会話劇で、“イギリスの宝”ともいうべき名優イアン・マッケランとパトリック・スチュワートが競演。超豪華な2人の演技対決は必見となっている。
『フランケンシュタイン』
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ローレンス・オリヴィエ賞でベネディクト・カンバーバッチとジョニー・リー・ミラーの2人が主演男優賞を同時受賞した傑作舞台。メアリー・シェリーの原作が、アカデミー賞監督ダニー・ボイルが演出するといままで見たことのない新しい世界へと生まれ変わり、怪物の抱えた心の動きにグイグイ引き込まれること間違い無し。
『プライマ・フェイシィ』
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主人公テッサは若く優秀な法廷弁護士で、労働者階級から身を起こし、ひたすら戦い続けてトップクラスの弁護士となった。しかし予期せぬ出来事で、彼女は家父長的な法の力、立証責任、モラルの境界線といった法律と社会が抱える矛盾などに直面することに。
本作でジョディ・カマーは、感情や経験が社会のルールと衝突し引き起こす問題の核心に迫る。ジャスティン・マーティン(2017年の舞台「ジャングル」をスティーブン・ダルドリーと共に演出)が演出を務めるこの作品は、ロンドン・ウエストエンドのハロルド・ピンター劇場にて撮影された。
「NTLiveアンコール夏祭り」は8月12日(金)~8月31日(水)シネ・リーブル池袋にて開催(※8月22日(月)休館)。