『ミュンヘン』や『きみがぼくを見つけた日』など多くのハリウッド作品で知られるエリック・バナが、12年ぶりに故郷オーストラリア映画に主演した『渇きと偽り』。観光大国の知られざる姿を映し出した傑作サスペンスに主演した彼の新たな魅力が発掘される場面写真が到着した。
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旧友の葬儀に参列するため20年ぶりに故郷の田舎町を訪ね、彼の死をめぐる事件解決のために奔走することとなる主人公アーロン・フォークを演じるエリック・バナ。
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『チョッパー・リード 史上最凶の殺人鬼』でブレイクしたあとオーストラリアを飛び出し、『ブラックホーク・ダウン』『ハルク』『トロイ』『ミュンヘン』『スター・トレック』…などハリウッド超大作に続けて出演し地位を確立。リドリー・スコット、アン・リー、スティーヴン・スピルバーグ、J.J.エイブラムスなどのハリウッド大物監督たちからも愛され、日本での人気を得た。
本作で彼が演じるフォークというキャラクターは寡黙で優秀、頼りがいがあり性格も良しという、一見完璧な主人公だが、過去に起きた事件がきっかけで故郷の住民からは忌み嫌われているという孤独な一面も持ち合わせる。
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複雑な想いを抱えて帰郷するフォークの心情を、深みと説得力のある演技で魅せるバナの存在感は必見。また、ハリウッドで多くの経験を積んだ若手俳優が成長して地元オーストラリアの作品に戻ってきた、という時間の経過も同時に胸を熱くさせるポイントとなっている。
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原作者のジェイン・ハーパーは、「エリックが主演すると聞いてとても興奮しました! 彼はオーストラリアの至宝です。オーストラリアで彼は好感度が高いのはもちろん、才能に溢れた俳優なので、読者が期待しているフォークになってくれると思いました。彼をとおして事件の犯人をめぐる旅をしたいと皆思ってくれるはずです。彼は本当に完璧でした」と熱いコメントを寄せる。
さらに、監督のロバート・コノリーも「本作のような世界的ベストセラーかつ探偵ミステリーを映画化するには、大物映画スターが必要となります。映画全体をまとめ上げ、すべてのシーンを動かしてくれるような。俳優としても人間としても魅力的なエリックがその役割を果たしてくれると思いました」と絶大な信頼を語った。
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バナは原作を心から気に入りプロデューサーとしても名を連ねることを決意。撮影前から積極的に製作に関わり、脚本開発やロケ地探し、撮影方法を決める際にも参加していたという。撮影に入ってからも、自らロケバスを運転していたという驚きのエピソードも! これについて現場のスタッフは「エリックはプロデューサーとして全力を注ぎながらも、フォークに深みをもたらす素晴らしい演技をしてくれた」と絶賛を贈っている。
『渇きと偽り』は9月23日(金・祝)より新宿シネマカリテほか全国にて公開。