アカデミー賞アイスランド代表選出の話題作『LAMB/ラム』より、主演のノオミ・ラパスを絶賛する監督のコメントが到着した。
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本作は、アイスランドの人里離れた田舎で暮らす羊飼いの夫婦が、羊から産まれた“羊ではない何か”を育てていく禁断のネイチャー・スリラー。『ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー』などの特殊効果を担当したヴァルディミール・ヨハンソンの長編監督デビュー作となる。主演は『プロメテウス』や『ミレニアム』シリーズで知られるノオミ・ラパス。本作では主演と製作総指揮を兼任している。
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ノオミについてヨハンソン監督は「一緒に仕事ができて幸運だった」と語り、「ノオミ・ラパスとは素晴らしい関係性を持つことができたと思っています。スケジュール的にものすごく忙しかったので、早めに入ってリハーサルする時間を取れなかったのですが、彼女が出演を決めてくれた後は、電話でしばしば話をして、全てのシーンについて語り合うことができました。彼女は本作に思いを込めてくれ、たとえ意見が異なっても、それをぶつけ合うことができました」と明かす。
スウェーデン生まれのノオミだが、幼少期をアイスランドで過ごし、7歳の時に、アイスランド=スウェーデン合作の映画『エネミーランド』(88)で役者としてのキャリアをスタートさせた。今回ノオミは、幼い頃に覚えたアイスランド語を『LAMB/ラム』で披露している。これにヨハンソン監督は「ノオミは生まれつきチャレンジ精神が旺盛なので、アイスランド語の演技も難なくこなしました」と賛辞を送っている。
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本作の撮影はアイスランド北部のフラガという20年間人が住んでいなかった農場を中心に行われたが、厳しい高地且つ僻地という理由もあり、スタッフは35人という最小限の人数だった。ノオミにとっても、これほど少人数で、また孤立した状況は初めてだったという。
現場で彼女は動物を相手に、羊の飼育や出産などのシーンにも挑戦。過酷な撮影だったことが容易に想像できるが、監督は「ノオミはこのマリアという役を引き受けることには計り知れない勇気を示し、時には困難な状況でも仕事をすることを受け入れてくれました」と話している。
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さらに「この映画の原動力であるマリアに必要な、冷たいけれども思いやりのある要素をまさに持ち込んでくれました。ノオミは、他の女優にはできない方法でマリアのキャラクターを形作ってくれたのだと思います」と絶賛。本作におけるラパスの素晴らしい演技をぜひ堪能して欲しい。
『LAMB/ラム』は9月23日(金・祝)より新宿ピカデリーほか全国にて公開。