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干上がった湖が映し出す、オーストラリアの“いま”『渇きと偽り』本編映像

エリック・バナ主演のクライムサスペンス『渇きと偽り』より、本編映像が到着した。

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『渇きと偽り』©2020 The Dry Film Holdings Pty Ltd and Screen Australia
『渇きと偽り』©2020 The Dry Film Holdings Pty Ltd and Screen Australia 全 4 枚
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エリック・バナ主演のクライムサスペンス『渇きと偽り』より、本編映像が到着した。


>>『渇きと偽り』あらすじ&キャストはこちら

エリック・バナが12年ぶりのオーストラリア映画主演を務めた本作は、世界的ベストセラーとなったジェイン・ハーパーのデビュー作「渇きと偽り」(ハヤカワ文庫刊)を映画化した傑作サスペンス。入念に仕組まれた伏線と意外な真相、そして過去と現在が巧みに交錯していく秀逸なエンターテインメント作品でありながら、自然に恵まれた観光大国であるオーストラリアがいま直面している問題を生々しく世界に提示する骨太な意欲作で、オーストラリアではロングランヒットとなった。

本作の醍醐味は、画面を掌握する“広大な乾いた大地”。湿度の高い日本では見ることのない、干ばつに喘ぐオーストラリアの田舎町を舞台に、極限にまで“渇ききった”人間関係がじっくりと炙り出される。

本作の舞台であるオーストラリア郊外の町では、近年気温上昇や異常気象といった気候変動の影響を受け、干ばつが長期化している。2019年には干ばつを発端に全国的に大規模な森林火災が起き、豊かで美しい自然の風景が荒廃させられる状況が世界中で報道されたことも記憶に新しい。

だからこそ、本作は町の風景や環境が重要な要素であったといい、ロケ地は製作チームの検討の結果、ビクトリア州のウィムラ地方が選ばれた。この土地はメルボルンから遠く離れた郊外で、ほとんどの土地は農地として使用され、開発されることのないありのままの大地が広がっている場所だ。原作者のジェイン・ハーパーも「小説を書いていた時に頭で描いていた景色そのもの」と語っており、いまのオーストラリアのリアリティを捉えることに、町の風景が大きく機能している。

そしてこの度、乾いた大地を舞台にした本作の特徴を印象付ける本編映像が到着。

旧友の葬儀に参列するため20年ぶりに故郷の田舎町を訪ね、謎が残る事件を捜査することとなった主人公アーロン・フォーク。フォークの旧友ルークは、ウサギ狩りから帰宅すると妻子を殺し、心中したと疑われている。

フォークは地元警察官レイコーと、ルークの死体が発見された場所へと向かう。そこは、フォークが若かりし頃に釣りをしたこともある湖があった場所。しかし、かつては湖の底だった土地が、長く続く干ばつの影響によりいまは完全に乾ききった大地に変貌しており、変わり果てた故郷の姿にフォークは愕然とする。

そこにはまだ、ルークの血が雨に流されることなく生々しく残されていた。フォークとレイコーは、事件の真相を追い、捜査を始めることになる――。

本作の撮影は、ウィムラ地方の広大な景色を映し出すため、『トップガン マーヴェリック』(22)でも行われたラージフォーマットでの撮影をオーストラリア映画として初めて敢行している。本映像にもあるように、乾いた大地がどこまでも広がる壮大な景色が上空からのショットで捉えられ、乾いた空気のなか砂埃が舞うその質感までもがこちらに伝わってくるような、ダイナミックな映像となっている。

『渇きと偽り』は9月23日(金・祝)より新宿シネマカリテほか全国にて公開。

《シネマカフェ編集部》

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