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謎のピンクの雲がもたらしたディストピア描く『ピンク・クラウド』1月公開決定

ブラジルの新鋭イウリ・ジェルバーゼのデビュー長編監督作品『THE PINK CLOUD』が邦題『ピンク・クラウド』として2023年1月27日(金)より公開されることが決定し、場面写真と監督のコメントが解禁された。

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『ピンク・ クラウド』© 2019 Luminary Productions, LLC. All Rights ReservedScott Macaulay, James Schamus, P. Jennifer Dana, Ross Jacobson 2
『ピンク・ クラウド』© 2019 Luminary Productions, LLC. All Rights ReservedScott Macaulay, James Schamus, P. Jennifer Dana, Ross Jacobson 2 全 8 枚
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ブラジルの新鋭イウリ・ジェルバーゼのデビュー長編監督作品『THE PINK CLOUD』が邦題『ピンク・クラウド』として2023年1月27日(金)より公開されることが決定し、場面写真と監督のコメントが解禁された。

一夜の関係をともにしているジョヴァナ(ヘナタ・ジ・レリス)とヤーゴ(エドゥアルド・メンドンサ)を襲ったけたたましい警報。突如として発生した毒性を持った正体不明のピンクの雲が現れ、それに触れると10秒間で死に至るとニュースが報じている。2人は窓を閉め切って高層アパートに引きこもり、長くて数週間で終わるであろうロックダウン生活に入る。

しかし、月日が流れ、この生活が終わらないことを誰もが悟り始めたころ、見知らぬ他人であったジョヴァナとヤーゴは現実的な役割を果たすことを迫られる。父親になることを望むヤーゴに反対するジョヴァナだったが、やがて男の子・リノが生まれる。パンデミック以前の生活を知らないリノは、家の中という狭い世界で何不自由なく暮らしており、父となったヤーゴも新しい生活に適応している。しかし、ジョヴァナの中で生じた歪みは次第に大きくなっていく…。

2017年に脚本が書かれ、2019年に撮影された本作は、当初SFとして構想されていたにもかかわらず、世界的なパンデミックで一変した現実と重なるという、思いもよらぬ形で世界の脚光を浴びた作品だ。監督のイウリ・ジェルバーゼは、これまで6本の短編の脚本・監督を手掛け、数々の映画祭に出品。本作が自身初の長編映画となる。

外には一歩も出られず、部屋の中でしか生きられないディストピアで、ジェルバーゼ監督が目指していたのは、ルイス・ブニュエルの『皆殺しの天使』やジャン=ポール・サルトル『出口なし』のように、制限された状況下における生存競争ではなく人間の感情を描くことだった。

イウリ・ジェルバーゼ監督

<イウリ・ジェルバーゼ監督コメント>
本作の脚本を書いたのは2017年。執筆当時やりたかったのは、一向に終わらない非現実的なロックダウン下で共同生活をする2人のキャラクターが、異なる感情の変化を見せるのを描くことでした。自由とは何か、幸福とは何か、ジョヴァナとヤーゴはそれぞれの考えを持っていて、正反対のやり方でピンクの雲の世界に適応しようとします。ロックダウン下で暮らす中、人生哲学の違いが際立っていきます。
この映画を見ることは、パンデミックの期間中に味わったさまざまな感情を振り返る機会になると思っています。その一方で、ウイルスやパンデミックが話題になるずっと前に脚本を書いたことを念頭に見てもらうと、この映画はさまざまなメタファーや多義性に満ちており、さまざまな感情を喚起するはずです。今回、誰もがロックダウンの体験をしたことで、1人1人がこの映画に対してそれぞれの思いを抱くと思います。『ピンク・クラウド』は選択、欲望、自由についての映画です。

『ピンク・クラウド』は2023年1月27日(金)より新宿シネマカリテ、ヒューマントラストシネマ渋谷ほか全国にて順次公開。


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《シネマカフェ編集部》

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