国内外で高い評価を受けた韓国映画『子猫をお願い』が、4Kリマスター版として12月17日(土)より公開されることが決定し、チョン・ジェウン監督から喜びのコメントも到着した。
同じ高校を卒業した女性5人が、それぞれにぎこちなく、でもゆっくりと着実に大人へと成長し、広い世界へと足を踏み出していく様を温かく描いた本作。韓国で2001年に公開され、社会に初めて出ていく若者の悩める姿、友情をリアルに描いたストーリーが大きな反響を呼んだ。
5人の女性の1人を演じたペ・ドゥナは、その瑞々しい演技で第38回百想芸術大賞最優秀女優賞を受賞し、女優として大きく飛躍するきっかけとなった。
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韓国では昨年、劇場公開から20周年を迎え、第26回釜山国際映画祭で行われたアンケート調査では、「女性監督が作った最高のアジア映画」7位に選ばれ、特別展も開催されるなど、再評価の熱が高まっている。
出演は、猫のように優しい変わり者のテヒ(ペ・ドゥナ)、美人だけどわがままなヘジュ(イ・ヨウォン)、才能あるアーティストのジヨン(オク・チヨン)、いつも明るい双子ピリュとオンジョ(イ・ウンシルとイ・ウンジュ)。
監督は、韓国における女性監督の先駆者であり、中山美穂とキム・ジェウク出演のラブストーリー『蝶の眠り』(17)や、再開発が進むソウルで取り壊されることになった団地に住む猫たち250匹の引っ越しを追った新作ドキュメンタリー『猫たちのアパートメント』(12月23日公開)の監督としても知られるチョン・ジェウンが務めた。
チョン・ジェウン監督からは、4Kリマスター版の日本公開に対し、観客への特別メッセージが到着。本作に対する熱い想いを語っている。
「これまでフィルム版を見てくださった皆さまにも是非新たに見てもらいたいです。本来の私の映画的意図に最も近い映画がまさにリマスター版です。『子猫をお願い』はデジタルリマスタリングを通じて二度目の人生を歩むことになりました。二度目の人生の一歩を、日本の皆さんと共にできてとても嬉しいです。これまでも本作を愛してくださってありがとうございます。またもう一度、子猫をお願いします!」
『子猫をお願い 4Kリマスター版』は12月17日(土)よりユーロスペースほか全国にて順次公開。