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『ザ・メニュー』カリスマシェフの衣装の秘密が明らかに「まるで神父か外科医のように」

極上のスリルに満ちたフルコース・サスペンス『ザ・メニュー』。から、衣装デザイナー、エイミー・ウェストコットによる細部まで施された劇中衣装の秘話が明かされた。

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『ザ・メニュー』©2022 20th Century Studios. All rights reserved.
『ザ・メニュー』©2022 20th Century Studios. All rights reserved. 全 6 枚
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レイフ・ファインズ、アニャ・テイラー=ジョイ、ニコラス・ホルトの豪華共演で贈るサーチライト・ピクチャーズ最新作『ザ・メニュー』。この極上のスリルに満ちたフルコース・サスペンスから、『ブラック・スワン』なども手掛けた衣装デザイナー、エイミー・ウェストコットによる細部まで施された劇中衣装の秘話が明かされた。


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選ばれた特別な12人のゲストだけが招待され、シェフ・スローヴィクのフルコースを堪能できるレストラン「ホーソン」が舞台となる本作。劇中では、スローヴィクを含め様々なキャラクターが登場するが、個性的な彼らの人物像とストーリーの中での立ち位置は衣装でも表現されている。

本作の衣装デザイナー、エイミー・ウェストコットは、衣装をデザインするにあたり、夫でもある本作の監督マーク・マイロッドから「全てを本物のように。過度にスタイリングを加えたり、できすぎたものにしない」と指示があったという。

それに対しウェストコットは実際にミシュランガイドで星を獲得したレストランのシェフたち、そしてそこに通う人々の写真を研究するなどのリサーチ。「彼の要望は本当に現実に忠実にというもので、細かい点もきちんとしなければなりませんでしたが、でも遊びも必要でした」と語る。

また、「映画の観客がコスチュームを見ただけで、その人物を決めるようなことはしたくなかったのです」と衣装をデザインする上での信念をふり返っている。

本作で最もアイコニックなキャラクターであるスローヴィクの衣装については、「スローヴィクには汚れなく実直で禅僧のようなシンプルにさせたかったので、シングルの上着に決めました。普通のシェフの上着はダブルですが、体にきちんとフィットし、あつらえた感じをだしたかったからです。スローヴィクを普通に私たちが目にするシェフとは全く違う、でも本物のシェフのように見せたかったのです」と異質なキャラクターの衣装ならではのこだわりを語る。

スローヴィクを演じたレイフ・ファインズは、「彼はまるでカルト教団のリーダーのようです。キッチンスタッフは彼に完全服従です。私が最初にマーク(マイロッド)とエイミー(ウェストコット)に言ったのは彼のユニフォームには普通ではない感じを絶対に出してはいけないということでした。まるで神父か外科医のようなものがいい。飾りを一切つけず、意味のない記章などもなし。彼にとって料理は宗教と等しいからです」と自身が演じるキャラクター衣装へのリクエストをしたと明かしている。

結果、スローヴィクの白い衣装は神父を彷彿とさせる立襟となり、それに倣ったキッチンスタッフのユニフォームにはホーソンの「H」が縫い込まれた。

一方、ホーソン側の人物だけでなく、料理を堪能するゲストの衣装にもこだわりを感じられる。タイラーとレストランに訪れたマーゴ(アニャ・テイラー=ジョイ)は劇中で唯一の紫色のドレスを着用し、彼女の赤毛はモダンな無彩色のセットの中でひと際目立っている。そして彼女の履くブーツは、グラマラスでセクシーなドレスと対照的に彼女の強さを表現。

彼女についてウェストコットは「マーゴの外見は、彼女が人に見てもらいたいこと、彼女が売りにしていることを表しているのです」と彼女が持つ願望を衣装に込めたと語る。

また、レストランに来ることを待ち望んでいたタイラーのスーツは、ディナーにしてはドレッシーすぎるのだが、それはこの夜に対する彼の大いなる期待を表しているという。タイラーを演じたニコラス・ホルトは「彼らの衣装はどれも美しくできていますが、それぞれの人物像を完璧に表現していて、見ていると一人一人の個性がよくわかってきます」と語る。

「私たちは映画の中でずっと同じ衣装を着ているので、それぞれの場面に完全にマッチしていなければなりませんし、一瞬で表現しなければなりません。彼女が私にこのスーツの下書きとアイディア、そしてどういう人物であるかを説明してくれた時、私は(タイラーというキャラクターを)すぐにわかりました」と人物像と衣装を完璧にリンクさせているウェストコットを絶賛した。

料理だけでなく細部までこだわり抜かれた衣装の数々、そしてひと筋縄ではいかないストーリーと極上のサスペンスのフルコースとなりそうだ。

『ザ・メニュー』は11月18日(金)よりTOHOシネマズ 日比谷ほか全国にて公開。

《シネマカフェ編集部》

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