関口メンディー(EXILE/GENERATIONS from EXILE TRIBE)が初主演で、覆面プロレスラーという裏の顔を持つ教師を演じ、様々な困難や問題を抱える生徒たちに寄り添い、奔走する姿を描く「覆面D」。放送のたび、「感動した」「たくさんの人に観てもらいたい」などSNSを中心に大きな反響が寄せられる本作には心に響く“名言”が数多く登場する。
これまでのあらすじと共に、グッとくるセリフの数々を振り返っていきたい。
第1話
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熱血漫画「ROOKIES」に憧れて教師の道に進んだ大地大輔(関口メンディー)は、とある事件をきっかけに、私立校から公立校の道山高校へ赴任する。道山高校は学級崩壊寸前で、校長たちも生徒の問題や悩みに介入しないことをモットーにする教育困難校。困惑しながらも無難に過ごそうとする大輔だったが、学校への登校を促すために、長期欠席する生徒の一人・武藤(水沢林太郎)の自宅を訪れる。そこで目にしたのは家族の世話を一手に引き受けるヤングケアラーとしての武藤の姿だった。明るい未来を語って聞かせる大輔に、夢も希望も失ったシビアな現実を生きる武藤は「巨漢レスラーを持ち上げたら1,000万円」という企画への挑戦を突きつける。ある過去を持つ大輔は、武藤の心を変えるべく、巨漢レスラーと対峙する。
“自分が止まったままだと景色は何も変わらないから”
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主人公・大地大輔が3年前に教鞭を執っていた島近(とうこん)高校でのワンシーン。恋に悩む女子生徒・橋本瑞穂(川津明日香)に対し、大輔がかけた一言。「道を切り開くのは自信と勇気」と伝え、「うまくいけばラッキーだしダメでもきっと何かに繋がる」と説き、気持ちに真っすぐになるよう橋本の背中を押した。
第2話
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真面目に勉強に取り組む生徒・岡田(秋田汐梨)に妊娠の事実が発覚する。大輔は教頭の天山(大水洋介)から岡田を自主退学させるように圧をかけられるも、岡田とお腹に宿る新しい命の応援団になることを決める。しかし妊娠を認めない彼氏・寛太を探し出して接触したことから事態は一変。大輔の過去を知った岡田からは心を閉ざされ、大輔の行動はすべて裏目に出てしまう。そんな中、大輔のもとにプロレス団体BBTからスカウトの声がかかる。高校教師であることから一度は断る大輔だったが、未来を変える力を岡田に見せつけるために人気レスラー・ハオウ(武知海青)を相手にしたテスト試合に挑む。
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“あなたが苦しかったら一緒に苦しむ。泣きたかったら一緒に泣く。一緒に泣いてたら…いつか一緒に笑えるかもしれないから。だから諦めないで”
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大輔が覆面Dとしてプロレス団体・BBTのスター選手であるハオウとリングでスパーリングするシーンでの一言。彼氏との間に予期せぬ妊娠をした生徒・岡田を励ますため、大輔扮する覆面Dはハオウの技に悲鳴をあげながらも身を挺して信念を伝えた。
第3話
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ハオウとのテスト試合に合格した大輔は、覆面レスラー・覆面Dとしてプロレスデビューすることになる。団体副社長の信子(酒井若菜)は大輔が教鞭をとる道山高校の校長・馬場(高橋克典)の愛人であることから、馬場は大輔の覆面レスラーとしての活動に目をつぶる。一方、教師として大輔は、半グレが仕切るキャバクラでアルバイトをしている生徒・小橋(紺野彩夏)のために奔走するが、お金が必要な小橋は元締めであるマサ(桜田通)から新しいアルバイトを紹介される。それはオレオレ詐欺の受け子だった。教え子たちに危険が迫っていることを知らない大輔はレスラーとしての資質を発揮し、覆面Dとしてのデビュー戦に臨む。
“意外といい選択肢って自分一人じゃわからなかったりするからさ。それを見つけよう”
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キャバクラ摘発の瞬間を寸でで逃げた2人が語らうシーン。女手一つで育ててくれた母の生きがいであるスナックを守るため、大金欲しさに未成年キャバクラにも手を出してしまった生徒・小橋に対し、大輔が諭した言葉。この言葉を受けて小橋の心は揺れ動く。
“誰だって不安だ、不安はみんなに平等なんだよ”
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プロレスラーとしてのデビュー戦を迎えるシーン。試合前に不安な表情を見せる覆面Dに対し、BBT社長・高田(高木三四郎)がかけた一言。「デビュー戦は一生に一回だ、後悔するな!」と発破をかけられ、覆面Dは勢いよくリングへ入場した。
第4話
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覆面Dとしてプロレス界の新星になった大輔。しかし彼の知らぬところで生徒の小橋と弱小工場の息子で生徒の鶴田(曽田陵介)が窮地に陥っていた。半グレのマサによって、知らぬうちに犯罪の片棒を担がされていたのだ。オレオレ詐欺の受け子であることを知った2人からのSOSを受けた大輔は、人気レスラー・Xとの試合直前にも関わらず、2人を救い出すべく会場を飛び出す。半グレの巣窟に辿り着いた大輔は、解放の条件としてマサから「3分1ラウンド」の対決を申し込まれる。プロレスラーとして一切攻撃も反撃もできない大輔は、Xとの試合時間が迫る中、生徒を救いたい熱いハートのみでマサに立ち向かう。
“自由になれるのは、 勇気を持った人です”
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半グレのマサと大輔が対峙するシーン。オレオレ詐欺の受け子に加担してしまった鶴田と小橋を守るため、マサの暴力に必死に耐える大輔。「この世に自由を得られるのは金を持ったやつだけなんだよ」というマサに対し大輔が返した一言。
第5話
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半グレ・マサとの対決で傷だらけのまま、Xとの試合に強行出場した大輔。結果は惨敗で、ベストコンディションで臨まなかったことを理由に、BBT団体副社長・信子からはクビを宣告される。ときを同じくして生徒の武藤はマサのもとに駆け込む。なんとマサは武藤の実の兄だった。マサの配下にある鶴田と小橋を詐欺バイトから抜け出させるべく、マサを殺すためにナイフを準備する。入院中の大輔は武藤の危機を聞きつけて二人の間に割って入るも、まだまだ満身創痍。マサにとどめを刺されるのかと思いきや、そこへ現れたのは…。
“5000円のチケットを買うためにその人は何かを諦めているの。その諦めた分、あなた達は興奮と感動を与えなきゃならない。何があったにしても、あなたはお客さんを裏切ったの。私はそれが許せない”
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覆面Dの試合後のワンシーン。マサの暴力を一身に受け、満身創痍のまま試合に出場し、まったく試合を進めることができなかった覆面Dに対し、プロレス団体・BBTの副社長である信子が放った一言。プロとしての自覚を持つよう、また、これ以上怪我で試合に上がれないレスラーが増えないよう涙交じりに説いた。
第6話
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生徒のために命をかける大輔のひたむきさに心を打たれた鶴田と小橋は、詐欺バイトの事実を両親に告げて、警察に自首することを決める。それは退学を意味することでもあった。出頭前に最後の学生生活を満喫するために登校してきた2人に、大輔は涙ながらに生涯担任宣言。校舎から出て警察署への向かう彼らの後ろ姿にエールを送るのだった。一方、覆面Dとしてライバルレスラーのハオウとタッグを組むことになった大輔は、見事なフィニッシュを決めて勝利を収める。その実力を認めることになったハオウは、覆面Dに対してシングルマッチ戦を希望。大輔は即答で挑戦を受けることにする。
“君がやるべきことは、二人がやめても二人の先生でいてやることなんじゃないのか?”
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馬場が大輔を諫めるシーン。オレオレ詐欺に加担してしまったことから自首することを決めた鶴田と小橋を引き留めようとした大輔に対し、校長の馬場がかけた言葉。「君は彼ら二人がこの学校を辞めたら、もう二人の先生じゃないのか? 君が考えるべきは、この学校に残る方法じゃなくて、彼らの今後だ」と伝え、大輔は「これからも2人の先生でいさせてください」と、鶴田と小橋へ“生涯担任宣言”をした。
どんなことがあっても諦めず、体を張って生徒に向き合い続ける教師と、“教育困難校”にて様々な問題を抱える生徒たちの姿を描く、学園エンターテインメントとなる本作。まっすぐなセリフの数々も、本作が視聴者の心をつかんでいる理由かもしれない。今後の展開に期待が寄せられる。
「覆面D」は毎週土曜22時よりABEMA SPECIALチャンネルにて放送中。
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