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「わた婚」「逃げ恥」「恋せぬふたり」…これからの「結婚」や「家族」を考える5作品

11月22日は“いい(11)夫婦(22)の日”。あらゆる価値観が多様化するいま、“結婚”の形も、夫婦やパートナーシップの形もさまざま。今回は期間限定の結婚や契約結婚など、これからの“結婚”や“家族”を考えるきっかけになるような作品に着目した。

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「私たち結婚しました 4」(C)AbemaTV, Inc.
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11月22日は“いい(11)夫婦(22)の日”。あらゆる価値観が多様化するいま、結婚の形も、夫婦やパートナーシップの形もさまざまに。そこで今回は期間限定の結婚や契約結婚など、これからの“結婚”や“家族”を考えるきっかけになるような作品に着目した。


「私たち結婚しました」期間限定&芸能人同士夫婦が話題に


韓国で約9年間レギュラー放送された国民的大ヒット番組を日本版にリメイクした、結婚モキュメンタリー番組「私たち結婚しました」。第4弾となる今シーズンは、瀬戸利樹と紺野彩夏、久保田悠来と貴島明日香の芸能人同士の2組が結婚生活を送っている。

期間限定の夫婦生活の中では、結婚式や新居の準備、寝室での様子など普段見ることができない“夫婦のリアル”が映し出される。シーズン1では野村周平×さとうほなみ、白洲迅×堀田茜、シーズン2では浅香航大×トリンドル玲奈、塩野瑛久×足立梨花、シーズン3では佐野岳×島崎遥香、中田圭祐×川島海荷が登場。それぞれのカップルによるリアルな思いが覗く結婚生活が、毎回SNSを賑わせてきた。

結婚生活ではそれまでに培ってきた価値観が揺らいだり、自身と相手の知らなかった一面に気づくこともしばしば。シーズン4では結婚生活のルールや約束事を決める場面があり、瀬戸さんと紺野さんは「家事はちゃんと半々になるようにする」「笑顔でいること」と2つの約束事を決め、指切りげんまんを交わした。

一方、貴島さんは「のんびり穏やかに」、久保田さんは「楽しい思い出を作る」とそれぞれに提案、これから始まる結婚生活に期待が高まる仲睦まじい姿を早速見せている。

「私たち結婚しました 4」は毎週金曜日23時~ABEMA SPECIALチャンネルにて配信中。


「逃げるは恥だが役に立つ」契約結婚から本当の恋、結婚へ


新垣結衣星野源の共演で2016年10月期にTBS火曜ドラマ枠で放送されたラブコメディ「逃げるは恥だが役に立つ」は、職ナシ、彼ナシ、居場所ナシの主人公・森山みくり(新垣さん)と恋愛経験ゼロの独身サラリーマン・津崎平匡(星野さん)が契約結婚を経て、本当の恋に目覚めていくさまを描き出した社会派ラブコメディ。

夫婦を雇用関係として、細かなことまで契約書を交わしながら暮らすうち、やがて2人は恋愛関係に。個性豊かな登場人物たちとの関わりや、働き方や恋、生き方の多様性までをキャストの好演とともに描き、右肩上がりに平均視聴率が上昇、最終回では20.8%を記録し(※視聴率はビデオリサーチ調べ・関東地区)、社会現象を巻き起こした。

2021年1月にはスペシャルドラマ版が放送。みくりと平匡は本当の結婚を決め、共同経営者として家事分担をしていたが、みくりの妊娠が発覚。出産と育児という新たな大プロジェクトを実行するため右往左往する中、コロナ禍に巻き込まれる様子を描いた。その後、新垣さんと星野さんは実生活でも結婚を発表、大きな話題を呼んだ。

「逃げるは恥だが役に立つ」はAmazon Prime Video、ディズニープラス スター、Paraviなどで配信中。


「婚姻届に判を捺しただけですが」それぞれの理由から“偽装結婚”した男女


TBS火曜ドラマ枠にて2021年10月期に放送された「婚姻届に判を捺しただけですが」は、偽装結婚をテーマにした有生青春・原作の同名漫画を清野菜名主演、坂口健太郎でドラマ化。独身生活を謳歌していた結婚願望ゼロの大加戸明葉(清野さん)が借金返済のため、とある理由から“既婚者”の肩書きを手に入れたい百瀬柊(坂口さん)の電撃プロポーズを受け入れる。

利害関係が一致した2人は、婚姻届に判を押しただけの偽装夫婦に。食事は各自で摂る、お互いの食器は使わない、ゴミは別々に出す、共有スペースに趣味のものを置かない…そして、恋に落ちない。偽装結婚で無駄なストレスを溜めないため、お互いのことを考えて作ったはずの“掟”は、一つ屋根の下で暮らすうちに曖昧になりはじめ、明葉は柊に惹かれていく。

柊が偽装結婚をした本当の理由は兄と結婚した義姉(倉科カナ)への想いを隠すため。また、偽装結婚と知り、明葉には年下男子(高杉真宙)が急接近する。婚姻届に判を捺しただけで人は変われるのか、幸せに生きることを問いかける展開は支持を集めた。

「婚姻届に判を捺しただけですが」はParaviで配信中。


「恋せぬふたり」恋愛をしない2人が“家族になる”意味


「腐女子、うっかりゲイに告る。」「だから私は推しました」「ここは今から倫理です。」などを送り出し、NHKの若手制作陣が中心となった“よるドラ”枠にて2022年1月~3月まで放送された「恋せぬふたり」。岸井ゆきの高橋一生が演じる「アロマンティック・アセクシャル」の男女の同居生活を描いたこのドラマは「肯定された気持ち」「わかってもらえたら嬉しい」などSNSを中心に共感と話題を集めた。

アロマンティックとは、恋愛的指向の1つで他者に恋愛感情を抱かないこと。アセクシュアルとは、性的指向の1つで他者に性的に惹かれないこと。どちらの面でも他者に惹かれない人は、アロマンティック・アセクシュアルと呼ばれる。

恋愛を前提としたコミュニケーションに馴染めずに生きてきた咲子(岸井さん)が、アロマンティック・アセクシャルを自認する高橋(高橋さん)と出会い、家族(仮)の生活を始める。“普通”の幸せを願う両親や、元彼、上司、友人たちを巻き込みながら、“恋せぬ”2人が家族になる最適解の形を見つけていく。

「恋せぬふたり」はNHKオンデマンドにて配信中。


「作りたい女と食べたい女」結婚が制限される社会に一石を投じる


新たなNHK“夜ドラ”枠にてスタートする「作りたい女と食べたい女」は、主要なマンガランキングで上位を飾り、SNSでも「つくたべ」として親しまれる、ゆざきさかおみ著の同名漫画を実写ドラマ化。料理を「作る」ことが好きな女性・野本さんを比嘉愛未、「食べる」ことが好きな女性・春日さんをオーディションから抜擢された西野恵未が演じる。

「たくさん料理を作りたい」「お腹いっぱいご飯を食べたい」。そんな2人が出会い、やがてお互いへの想いに気づいていく。彼女たちの日常や交流を通して、女性2人の間で育まれる恋愛と、矛盾だらけの社会の現実や、女性たちの連帯を描く。

なお、東京都の「パートナーシップ宣誓制度」などが導入されてはいるが、同性婚の法制化までは至っていない現状、「自分と相手の性別によって結婚が制限されない社会。性別にかかわらず、結婚を選べる社会。」を目指し、“#物語のままで終わらせない”を合い言葉に「作りたい女と食べたい女」チャリティプロジェクトが始動している。

「作りたい女と食べたい女」は11月29日(火)より毎週月~木曜22時45分~NHK総合にて放送。※全エピソードをNHKプラスにて配信。

《シネマカフェ編集部》

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