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中島京子原作の話題作「やさしい猫」優香&伊東蒼&オミラ・シャクティでドラマ化

直木賞作家・中島京子が“入管”に翻弄される家族を描いた「やさしい猫」が、NHK土曜ドラマ枠でドラマ化されることになった。

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直木賞作家・中島京子が“入管”に翻弄される家族を描いた「やさしい猫」が、NHK土曜ドラマ枠でドラマ化されることになった。

シングルマザーで保育士のミユキ(優香)は、震災ボランティアで訪れた東北でスリランカ人のクマラ(オミラ・シャクティ)と出会う。1年後、運命的な再会を果たした2人は次第に惹かれあっていく。真っすぐでチャーミングなクマラは、ミユキの娘・マヤ(伊東蒼)ともすぐに仲良くなり、やがて3人は家族のように一緒に暮らし始める。ミユキとクマラは結婚の約束を交わすが、それは束の間の幸せだった。

婚姻届を提出し正式に夫婦となった直後、クマラは警察の職務質問を受け入管施設に収容、オーバーステイを理由に母国への強制送還を命じられる。口頭審理では偽装結婚ではないかと疑われ、絶望するクマラとミユキ。

入管での面会はアクリル板ごしに30分のみ。理不尽な対応への怒りと、助けられない悔しさにミユキとマヤは打ちひしがれるが、わずかな望みを託して弁護士・恵耕一郎(滝藤賢一)を訪ねる。クマラを助けるためには、裁判を起こして裁決取り消しを勝ち取り、在留特別許可を得るしかない。ただ家族3人で暮らしたいだけ…ささやかな願いを胸に秘め、ミユキたちは国を相手どった戦いに挑んでいく――。

夫と死別してから娘・マヤのことだけを考えて生きてきたが、クマラと出会ったことで、新しい家族になる決意をする保育士を演じるのは優香

「ニュースでは見ていた入管の事を、この作品を読むまで、深くは知りませんでした」と話し、「好きな人と家族になって幸せに暮らしたいと思うミユキさんも、初めて知る入管という存在に翻弄されていきますが、家族が周りの人に助けてもらいながら絆を深めていく姿が切なくもあり、温かいです」とコメント。

「ご一緒させて頂く共演者の素敵な方々、真面目でチャーミングでダンスがお上手なオミラさんと共に、見てくださる皆さんに少しでも何か感じて頂けるよう、努めてまいります」と意気込みを語る。

伊東蒼

また、ミユキの娘・マヤ役には、話題作出演が続く伊東蒼。しっかり者の一面を持ち、共に生活を重ねる中でクマラと家族になっていく。幼いころから絵を描くことが大好き、という役どころ。

自動車整備工場で働くスリランカ人、好きなものはミルクティーと「おしん」というクマラ役にはオミラ・シャクティ。誠実で責任感が強く、ミユキと出会って恋におちる。

オミラ・シャクティ

さらにミユキの母・マツコ役は余貴美子。山形県鶴岡市に暮らし、娘親子の幸せを誰よりも願うが、ミユキとクマラの結婚には複雑な思いを抱く。

余貴美子

滝藤賢一は弁護士・恵耕一郎を演じる。巧みな弁舌が持ち味の“人権派弁護士”で、親身になってミユキたちをサポートする。

滝藤賢一

【原作・中島京子コメント】
いま、日本で暮らしている在留外国人の数は、およそ300万人。広島県民ぜんぶよりも多い数だとか。しかも、190以上の国と地域から来ているんだそうです。わたしが子どものころとは、時代が変わったんだなあと感じます。『やさしい猫』では、そういう時代の家族について、描いてみたかったんです。シングルマザーのミユキさんが、スリランカから来た青年のクマラさんと恋をして、娘のマヤちゃんと三人で小さな家族を作ります。その小さな家族に何が起こったか。多くの人に知ってほしいと思って小説を書きました。この物語が、今回、ドラマという形で、さらにさらに、多くの方のもとに届くことが、とてもうれしいです。わたしも放送が始まるのを、ドキドキしながら待っています。

【脚本・矢島弘一コメント】
この作品、この問題を届けることの責任は重い...お話を頂いた時の感想です。だからこそ、まず大事にしたことは「平等」であること。誰の味方でもなく、誰を責めることもなく、誰も傷つけない。その上でキャラクターを落とし込み、物語を進め、やがて各々の正義に触れる。「やさしい猫」はまさに「正義とは?」を問う作品だと思っています。幸いにも素晴らしいキャスト陣、スタッフ陣に恵まれました。少しでも多くの方にこの物語が届きますように。

土曜ドラマ「やさしい猫」は6月24日(土)より毎週土曜22時~NHK総合にて放送(全5話)。


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《シネマカフェ編集部》

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