DC映画最新作『シャザム!~神々の怒り~』で、シャザムが怒らせてしまい、巨大ドラゴンと共に地球に襲来する“神の娘”三姉妹の次女カリプソを演じているのは、ハリウッドの最前線で活躍する名優ルーシー・ リュー。クエンティン・タランティーノ監督作『キル・ビル』で演じた“オーレン・イシイ”役との共通点を打ち明けた。
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主人公は、古代の魔術師より6人の神のパワーを授かった最強ヒーローだが、実はその中身は10代の少年のビリー。今回、そんなシャザムが怒らせてしまう“神の娘”三姉妹のうち、野心家の次女カリプソ役を演じている、『チャーリーズ・エンジェル』や『キル・ビル』などで知られるルーシー・リュー。
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これまで様々な役柄を演じてきたルーシーは、自身の代表作のひとつでもあるオーレン・イシイ役について、「昔『キル・ビル』で演じた役も、彼女自身が主人公だと思って演じました。家族を殺されたことが土台となっています」と語り、「カリプソも同じ。彼女は、家族と重要な“何か”を奪われたのです。だから、彼女はどんな犠牲を払ってもそれを取り戻そうとします。明確な理由や強い信念を持つことで、観客を作品に惹き込み、没頭させることができるのです」と解説する。
加えて、そうした敵役を演じる秘訣についても、ルーシーは「敵役を演じる上で重要なのは『彼らの原動力は何なのか?』ということ。カリプソは、父親の仇を討つことに囚われています。使命感が強く、自分を良い娘だと思っています。どんな敵も無秩序であってはいけないと思うし、カリプソのように、彼女を突き動かす“信念”がないといけません。カリプソの人生では、彼女は敵ではないと考えるのが大事ですね」と、演じるキャラクターのバックグラウンドを把握することが、悪役を演じるにあたり何より大切だと語った。
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劇中のカリプソは、規格外にデカいドラゴンに乗って街中で大暴れし、巨大モンスターたちを次々と送り込み大混乱を引き起こすなどやりたい放題。しかし、その暴君ぶりの裏側には、人類に対するただならぬ“憎しみ”と、“ある野望”が関係していた。シャザムとその仲間たちの絆だけでなく、敵である“神の娘”三姉妹側のドラマにも注目だ。
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そんなひと筋縄ではいかない“敵”カリプソを演じるルーシーについて、“神の娘”三姉妹の三女アンを演じるレイチェル・ゼグラーは、「役が決まった時は嬉しかったけど、ルーシーと共演すると聞いてもっと興奮しました。本作に向けてストイックに役作りやトレーニングをする彼女を見て、多くのことを学んだのです」と憧れの先輩俳優との共演に喜びを語っている。
『シャザム!~神々の怒り~』は全国にて公開中。