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【ネタバレあり】「マンダロリアン」S3・4話:記憶を取り戻したグローグー、マンダロリアンとして生きる!?

「マンダロリアン」S3・4話「我らが道」を何度も唱えるマンダロリアン、
その中で修行を積む(!?)グローグーが、ついに「オーダー66」当時のことを思い出した!

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「マンダロリアン」シーズン3 4話(C)2022 Lucasfilm Ltd.
「マンダロリアン」シーズン3 4話(C)2022 Lucasfilm Ltd. 全 8 枚
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「マンダロリアン」チャプター20、シーズン3の4話では「我らが道」を何度も唱えるマンダロリアン、“チルドレン・オブ・ザ・ウォッチ”こと“ザ・ウォッチ”の流儀を存分に見せてもらった。

そして、その中で修行を積む(!?)グローグーが、ついにジェダイを一掃した「オーダー66」当時のことを思い出すことに! マスター・ヨーダの名言「大きさは問題ではない」を体現するようなジェダイ修行の成果を見せる場面もあり、なかなか密度の濃い1話となった。


初めて描かれたグローグーの知られざる過去


偉大なるジェダイ・マスター・ヨーダに似た風貌で強力なフォースを扱うグローグーは、かつて惑星コルサントにあるジェダイ聖堂にいたパダワン(ジェダイ・オーダーで訓練を積むフォース感知者)だった。『スター・ウォーズ エピソード3/シスの復讐』でアナキン・スカイウォーカーが闇堕ちした後、パルパティーンことダース・シディアスの司令で「オーダー66」が全クローン兵に発動、闇堕ちアナキンがジェダイ聖堂を襲撃し、若いパダワンたちを次々に殺めていく場面があった。その中には、ドラマ「オビ=ワン・ケノービ」に登場した子ども時代の尋問官リーヴァもいたはずだ。

その裏で起きていたのがグローグーの救出劇。シーズン3でどう描かれるのかと思っていたら、アーマラーがベスカーを精製する火花でグローグーの記憶がフラッシュバック。チャプター17(シーズン3・1話)ではハイパースペースに興味津々だったグローグーだが、前にも一度通ったことがあったのだ…。

いまよりもずっと幼かったグローグーが当時の記憶やフォースを封印したのは「オーダー66」であまりに多くの死を感じたからなのかもと思ったら、記憶を取り戻した後の表情に胸が締めつけられた。

このときグローグーを救ったジェダイは、カレラン・ベク。「スター・ウォーズ」のキッズ向けアトラクション番組「Star Wars:Jedi Temple Challenge」でホストを務めているジェダイ・マスターで、若いパダワンたちを訓練するジェダイの教師やコーチのような存在だ。演じているのは『エピソード1/ファントム・メナス』でジャー・ジャー・ビンクスに扮していたアーメド・ベストで、『エピソード2/クローンの攻撃』にもアチク・メド=ベクとして顔出しで登場しており、ついに「マンダロリアン」に姿を見せた。

また、今回も“マンドー”ことディン・ジャリンアーマラーによって、孤児から弟子へと成長するためにマンダロリアンの教えを伝授されていくグローグーが描かれた。“ザ・ウォッチ”の子ども、ラグナーとの対決のときは周囲に「小さすぎる」と心配されながらも、「ボバ・フェット/The Book of Boba Fett」チャプター6で描かれたルーク・スカイウォーカーとの修行の成果を見事に発揮したグローグー。

“小さすぎて勝負にならないのでは?”という固定観念を捨てることは、『エピソード5/帝国の逆襲』でマスター・ヨーダがルークに最初に伝えた最も大切なことだ。また、「信じなければ、できるものもできない」というヨーダの言葉を思い出すようなディン・ジャリンのグローグーへの信頼感は、1人の大人としても学びたいところではあった。

それにしても、「未知のことは口にせず」というマンダロリアンの“ザ・ウォッチ”とジェダイとはやはり似ている。アーマラーがグローグーに語ったように、誰もが原石であり試練や逆境に耐え抜いて己を鍛錬する、というのはジェダイも同じ。グローグーはジェダイの修行を放棄してパパ・ディンの元へ戻り、今回はアーマラーからパパと同じ紋章入りのベスカーを授かることになったが、パダワンのころの記憶を取り戻したグローグーは、このままマンダロリアンになりたいのだろうか…とも思う。


「未知のことは口にせず」、でもちょっと語りたい!


今回、マンダロリアンたちのヒロイックな救出劇あり、「オーダー66」でのライトセイバーバトルや、チャプター19に登場したウメイト山の頂上をかすめるチェイスありとアクションシーンがたっぷり、しかもグローグーがやけに可愛く描かれている、と思ったらエピソード監督はカール・ウェザース

『ロッキー』シリーズのアポロ・クリードにして「マンダロリアン」のグリーフ・カルガとしてもお馴染みになった彼は、シーズン2(チャプター12)でもモフ・ギデオンの基地への潜入回をワクワクするアクションで見せてくれた。何より、グローグーの魅力を最もよく分かっている1人でもある。

ほかにも見どころ盛りだくさんで、「ボバ・フェット/The Book of Boba Fett」チャプター5でダークセイバーを巡ってディン・ジャリンとひと悶着あったヴィズラ家のパズ・ヴィズラも、今回の救出劇を通じて和解というのか、関係性が少し変わったはず。孤児を救ったボ=カターン・クライズは過去を償ったとしてアーマラーから栄誉を受けていた。

人前でヘルメットを脱ぐことのできないボ=カターンはやや窮屈そうにも見え、ある意味目的を失った彼女の今後の拠り所となっていくのは、やはりその目で直に見た本物のミソソーでは? 彼女は再び惑星マンダロアに戻りそうな気もするが、とりあえず「未知のことは口にせず」だ。

「マンダロリアン」シーズン3は毎週水曜日にディズニープラスにて独占配信中。


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《上原礼子》

「好き」が増え続けるライター 上原礼子

出版社、編集プロダクションにて情報誌・女性誌ほか、看護専門誌の映画欄を長年担当。海外ドラマ・韓国ドラマ・K-POPなどにもハマり、ご縁あって「好き」を書くことに。ポン・ジュノ監督の言葉どおり「字幕の1インチ」を超えていくことが楽しい。保護猫の執事。LGBTQ+ Ally。レイア姫は永遠の心のヒーロー。

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