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【ネタバレあり】「マンダロリアン」S3、バディ感増した2人の新しい物語が動き出す

「スター・ウォーズ」の世界に、みんなが待ってたあの“2人”が帰ってきた! 「マンダロリアン」最新シリーズのシーズン3の1話と2話をふり返る。

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「マンダロリアン」シーズン3(C)2023 Lucasfilm Ltd.
「マンダロリアン」シーズン3(C)2023 Lucasfilm Ltd. 全 12 枚
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「スター・ウォーズ」の世界に、みんなが待ってたあの“2人”が帰ってきた! ディズニープラスオリジナルの実写ドラマシリーズ「マンダロリアン」は最新シリーズのシーズン3に突入。第1話「チャプター17:背教者」、第2話「チャプター18:マンダロアの鉱山」では、孤高の賞金稼ぎで“マンドー”と呼ばれるマンダロリアンと強力なフォースを秘めた“ザ・チャイルド”ことグローグーの2人の危険な冒険がついに始まった。


バディ感増し増し!2人は惑星マンダロリアンへ向かう


マンダロリアンとジェダイ。過去には争ったことも、共に闘ったこともある。どちらにも厳しい掟があり、頑なほどの信念を持っている。その点では似通った部分が多く、良くも悪くも太古から続く決まりごとに縛られてきた者たちといえる。

前シリーズではグローグーとの別れ際に、自らの意志でヘルメットを脱いでしまった“マンドー”ことディン・ジャリン(ペドロ・パスカル)は、アーマラー(エミリー・スワロー)から「もはやマンダロリアンではない」と言われてしまった。それを償うため、ディン・ジャリンは教義に則って惑星マンダロリアの鉱山下にある泉を目指すことになる。

第1話「チャプター17:背教者」

もちろんグローグーも一緒だ。「ねえ、パパの気持ちを分かって」と言わんばかりに大きな瞳でアーマラーを見つめるグローグーや、惑星ネヴァロに向かうハイパースペース中もその光景を興味津々で見つめるグローグー、タトゥイーンではペリ・モットー(エイミー・セダリス)と再会すると嬉しさのあまり“すごいジャンプ”でご挨拶もして、以前よりはるかにおしゃべりに、より表情豊かにもなった。

第2話「チャプター18:マンダロアの鉱山」

移動中はドロイド用のコックピットがグローグーの新しい居場所になったが、そこから操縦席まで繋がっていて、うたた寝しているディン・ジャリンの腕に中にするっと入り込む姿もまた、あざといほどに可愛らしい。

第1話「チャプター17:背教者」

ネヴァロのグリーフ・カルガ上級監督官(カール・ウェザース)の部屋ではカルガの椅子をくるくると回し、つまみ食いもお手のもの。わずかな期間ながらルーク・スカイウォーカーのもとで修行したことで、フォースをだいぶ制御できるようになっている。惑星マンダロアの岩場に入っていく“パパ”ディン・ジャリンを見送る姿が、「嫌な予感がする」と言っているように見えたのは気のせいかな!?

「チャプター17:背教者」

暗黒面につながるため他者に愛着を抱いてはいけないジェダイの道に反したグローグーも、ディン・ジャリンと同じ背教者といえるかもしれない。その上で、「星図と航路を熟知する」というディン・ジャリンが教えるマンダロリアンの流儀をグローグーは吸収し続けている。

なお、第1話では、ディン・ジャリンがマンダロア探索のためにドロイドIG-11の復活を試みるが、初期化されてしまいグローグーの命を奪うプログラムが再起動されるハプニングも!? ここで、『スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け』で人気を呼んだバブ・フリックと同じ、修理が大得意なアンゼラ人たちが登場、グローグーに気に入られたことは楽しいシーンとなった。

「チャプター17:背教者」

そんなグローグーのキュートさも、2人のコンビっぷりも増し増しとなった今シリーズ。ピンチになったディン・ジャリンを助けるため、たったひとりで(偉い!)、ボ=カターン・クライズ(ケイティー・サッコフ)に助けを求めにいく姿には(よくやった!)頼もしささえ感じた。


ボ=カターンと惑星マンダロア、ダークセイバー


ディン・ジャリンのような孤児たちを救い、決して人前でヘルメットを脱がないことを「我らの道」とするマンダロリアンたちを、ボ=カターンは“チルドレン・オブ・ザ・ウォッチ”、通称“ザ・ウォッチ”と呼んでいた。一般的なマンダロリアン社会から離れた、ボ=カターンによればカルトという認識らしい。

では、ボ=カターンとはどんな存在か。かつて自身が治めた故郷であり、過去には実姉のサティーン公爵が統治しながらも、戦争と混乱が絶えず、いまではすっかり荒廃した惑星マンダロアを取り戻すことが長年の願いだったボ=カターンは、シーズン3のもう1人の主人公といえそうだ。

第1話「チャプター17:背教者」

「スター・ウォーズ」に初登場したのは、『エピソード2/クローンの攻撃』と『エピソード3/シスの復讐』の間を描いたアニメ「スター・ウォーズ:クローン・ウォーズ」シーズン4。クローン戦争下のマンダロアでは姉サティーン公爵と対立する立場であり、“デス・ウォッチ”という反政府活動のリーダー、プレ・ヴィズラの下についていた。

その当時、“デス・ウォッチ”の調査のためにマンダロアを訪れたのが、ジェダイの騎士オビ=ワン・ケノービ。やがてシス卿のダース・モールの策略によりヴィズラを失ったボ=カターンら“デス・ウォッチ”は、姉サティーンと手を組むも、ダース・モールはサティーンの命を奪ってしまう。

以降も身内で争いを続け、弱体化した末に銀河帝国により壊滅させられてしまったのが、今回の「マンダロリアン」シーズン3で描かれるマンダリロア。「ボバ・フェット/The Book of Boba Fett」チャプター5で“千の涙の夜”と語られた帝国の侵略攻撃=大粛清は、まさに『風の谷のナウシカ』や「新世紀エヴァンゲリオン」を思わせる終末の光景だった。

第2話「チャプター18:マンダロアの鉱山」

また、ダークセイバーは、伝説によればジェダイ・オーダーに加わった初めてのマンダロリアン、ター・ヴィズラが1,000年以上前に作ったもの。それを持つ者がすべてのマンダロリアンを率いる、とされている。彼の死後、ヴィズラ家の者によってジェダイ聖堂から持ち出され、プレ・ヴィズラも手にしていた。

『エピソード3/シスの復讐』と『エピソード4/新たなる希望』の間にあたる「スター・ウォーズ 反乱者たち」ではボ=カターンの手に渡ったはずだが、アーマラーが「ボバ・フェット」でディン・ジャリンに語ったように「ボ=カターンはかつて血筋とその剣だけを根拠にマンダロアの支配権を主張した」が「彼女の治世は悲劇」となってしまったのだ。

第2話「チャプター18:マンダロアの鉱山」

そして「マンダロリアン」では帝国の残党モフ・ギデオンの手にあったダークセイバーは、シーズン2最終話(チャプター16)以来、ディン・ジャリンのものに。第2話では彼を助けるため、ボ=カターンが手にして振るう場面は胸アツ。ディン・ジャリンよりも巧みに扱えるくらいだ。

さらには、伝説の生き物ミソソーもついに姿を見せた。「マンダロアの新時代」をこれから見届けることになるのだろうか。

「マンダロリアン」シーズン3はディズニープラスにて日米同時配信中。


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《上原礼子》

「好き」が増え続けるライター 上原礼子

出版社、編集プロダクションにて情報誌・女性誌ほか、看護専門誌の映画欄を長年担当。海外ドラマ・韓国ドラマ・K-POPなどにもハマり、ご縁あって「好き」を書くことに。ポン・ジュノ監督の言葉どおり「字幕の1インチ」を超えていくことが楽しい。保護猫の執事。LGBTQ+ Ally。レイア姫は永遠の心のヒーロー。

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