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女性監督が実体験を基に綴る父娘の物語に注目『aftersun/アフターサン』『オン・ザ・ロック』ほか

カンヌで絶賛された新星シャーロット・ウェルズ監督の『aftersun/アフターサン』をはじめ、ソフィア・コッポラやミア・ハンセン=ラブといった気鋭の女性監督が実体験を基に父と娘を描く作品に注目。

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『aftersun/アフターサン』© Turkish Riviera Run Club Limited, British Broadcasting Corporation, The British Film Institute & Tango 2022
『aftersun/アフターサン』© Turkish Riviera Run Club Limited, British Broadcasting Corporation, The British Film Institute & Tango 2022 全 12 枚
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話題作を次々と手掛けるスタジオA24も注目する新星シャーロット・ウェルズ監督の初めての長編映画である『aftersun/アフターサン』が5月26日(金)より公開。

昨年のカンヌ国際映画祭批評家週間での上映を皮切りに話題を呼び、世界中で高く評価された本作は、彼女が幼いころ、実際に若き日の父と過ごした夏休みの思い出がベースとなっている。

ほかにも、ソフィア・コッポラミア・ハンセン=ラブといった気鋭の女性監督が実体験を基に父と娘を描く作品が近年注目を集めている。いずれも自身の経験を反映しているからこそ物語に深みが生まれ、誰しもがまるで自分ごとのように共感する作品ばかり。ウェルズ監督『aftersun/アフターサン』を含め4作品をピックアップした。


ミア・ハンセン=ラブ『それでも私は生きていく』5月5日より全国順次公開


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病気の父親の介護、仕事、子育て、新たな恋。懸命に生きようとする女性の物語

第66回ベルリン国際映画祭で銀熊(監督)賞を受賞し、いまやフランス映画界を代表する存在となったミア・ハンセン=ラブが自身の経験を基にメガホンを取った8作目。

サンドラ(レア・セドゥ)は、夫を亡くした後、通訳の仕事に就きながら8歳の娘リン(カミーユ・ルバン・マルタン)を育てるシングルマザー。仕事の合間を縫って、病を患う年老いた父ゲオルグ(パスカル・グレゴリー)を見舞う。しかし、かつて教師だった父の記憶は無情にも徐々に失われ、自分のことさえも分からなくなっていく。そんな中、旧友のクレマン(メルヴィル・プポー)と偶然再会。知的で優しいクレマンと過ごすうち、2人は恋に落ちていくが…。


ソフィア・コッポラ『オン・ザ・ロック』(‘20)


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ソフィア・コッポラの自伝的なニュアンスを盛り込んだエレガントでオフビートなコメディ

ニューヨークで暮らすローラは順風満帆な人生を送っていると思っていたが、夫ディーンが新しい同僚と残業を繰り返すようになり、結婚生活に疑いを抱き始める。そこでローラは、プレイボーイで男女の問題に精通している父フェリックスに相談を持ち掛ける。フェリックスはこの事態を調査するべきだとアドバイスし、父娘2人でディーンを尾行することに。

アップタウンのパーティやダウンタウンのホットスポットを一緒に巡る内に2人は距離を近づけていき、ローラは自分たち父娘の関係についてある発見をする。


マーレン・アデ『ありがとう、トニ・エルドマン』(‘16)


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愛は不毛じゃない――。世界中が熱狂!この父と娘に涙し、笑った。

悪ふざけが大好きな父・ヴィンフリートとコンサルタント会社で働く娘・イネス。性格も正反対なふたりの関係はあまり上手くいっていない。たまに会っても、イネスは仕事の電話ばかりして、ろくに話すこともできない。そんな娘を心配したヴィンフリートは、彼女が働くブカレストへ。父の突然の訪問に驚くイネス。ぎくしゃくしながらも何とか数日間を一緒に過ごし、父はドイツに帰って行った。

ホッとしたのも束の間、彼女のもとに、<トニ・エルドマン>という別人になった父が現れる。職場、レストラン、パーティー会場、神出鬼没のトニ・エルドマンの行動にイネスのイライラもつのるが…。

今作が長編3作目となるアデ監督は、ヴィンフリートとトニ・エルドマンという二重のキャラクターの発想は自身の父からだと明かしている。


シャーロット・ウェルズ(初長編監督作品)『aftersun/アフターサン』5月26日公開


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20年前のビデオテープに残る、11歳の私と父とのまばゆい数日間。
――あの時、あなたの心を知ることができたなら。

思春期真っただ中のソフィ(フランキー・コリオ)は、離れて暮らす若き父・カラム(ポール・メスカル)とトルコのひなびたリゾート地にやってきた。輝く太陽の下、カラムが入手したビデオカメラを互いに向け合い、親密な時間をともにする。20年後、カラムと同じ年齢になったソフィは大好きだった父の、当時は知らなかった一面を見出していく…。

陽光注ぐリゾート、きらきら揺れる海、いまも残るアフターサン(日焼け後)クリームの手触り…全てがまぶしかった。誰の心にも在る、大切な人との大切な記憶の物語を活写する。『ムーンライト』バリー・ジェンキンスがプロデューサーとなった。

『aftersun/アフターサン』は5月26日(金)よりヒューマントラストシネマ有楽町、新宿ピカデリーほか全国にて公開。


ありがとう、トニ・エルドマン(字幕版)
¥400
(価格・在庫状況は記事公開時点のものです)

《シネマカフェ編集部》

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