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女性初の欧州議会議長の生涯描く『シモーヌ フランスに最も愛された政治家』7月公開

2022年フランス国内映画年間興行成績1位の話題作『シモーヌ フランスに最も愛された政治家』が、7月28日(金)より公開されることが決定。日本版ビジュアルと予告編が解禁された。

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『シモーヌ フランスに最も愛された政治家』© 2020 – MARVELOUS PRODUCTIONS - FRANCE 2 CINÉMA - FRANCE 3 CINÉMA
『シモーヌ フランスに最も愛された政治家』© 2020 – MARVELOUS PRODUCTIONS - FRANCE 2 CINÉMA - FRANCE 3 CINÉMA 全 14 枚
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2022年フランス国内映画年間興行成績1位の話題作『シモーヌ フランスに最も愛された政治家』が、7月28日(金)より公開されることが決定。日本版ビジュアルと予告編が解禁された。

1974年パリ、カトリック人口が多数を占め、さらに男性議員ばかりのフランス国会で、シモーヌ・ヴェイユ(エルザ・ジルベルスタイン)はレイプによる悲劇や違法な中絶手術の危険性、若いシングルマザーの現状を提示して「喜んで中絶する女性はいません。中絶が悲劇だと確信するには、女性に聞けば十分です」と圧倒的反対意見をはねのけ、後に彼女の名前を冠してヴェイユ法と呼ばれる中絶法を勝ち取った。

1979年には女性初の欧州議会議長に選出され、大半が男性である理事たちの猛反対の中で、「女性の権利委員会」の設置を実現。女性だけではなく、移民やエイズ患者、刑務所の囚人など弱き者たちの人権のために奮闘。「フランス人に最も敬愛された女性政治家」と呼ばれた彼女のその信念を貫く不屈の意志は、かつてアウシュビッツ収容所に送られ、“死の行進”、両親と兄の死を経て、それでも生き抜いた壮絶な体験に培われたものだった…。

『エディット・ピアフ~愛の讃歌~』『グレース・オブ・モナコ 公妃の切り札』に続き世紀の女性を描く3部作の渾身のラストとしてオリヴィエ・ダアン監督が完成させた本作は、公開初週No.1に躍り出た後10週連続トップ10入りのロングランヒット、240万人を動員し2022年フランス国内映画の年間興行成績No.1の記録を樹立した。

シモーヌが2017年に89歳でその生涯を閉じた際には、国中が死去のニュース一色に。国葬が執り行われ、シモーヌはキュリー夫人などの偉人たちが眠るパンテオンに5人目の女性として合祀された。本作のヒットによって、彼女がいまも国民に敬愛されている存在であることが証明された。

解禁された予告編では、家庭に入り学業を断念した母が幼いシモーヌに「勉強して自立しなさい。女性も働かないと」と言い聞かせる場面から始まり、16歳で家族とともにアウシュビッツ強制収容所に送られ壮絶な体験を強いられた記憶が描かれている。

生き延びたシモーヌは結婚し子育てをしながらパリ政治学院を卒業し、周囲に反対されながら、男性優位社会の中でキャリアを積んで司法官となり、劣悪な刑務所内の環境や囚人たちの待遇の改善に奔走する。

やがて政界入りし保健大臣となった彼女が、反対派多数の中、中絶法成立のために闘う姿、欧州議会で弁舌を振るう姿が次々と映し出され、シモーヌの誇り高き不屈の人生が垣間見える予告編となっている。

主演のエルザ・ジルベルスタインはシモーヌを演じるにあたり、8kg増量して本作に臨んだ。その威厳ある演技はもちろん、ファッションも愛したというシモーヌ・ヴェイユのスタイリッシュな衣装も見逃せない。当時を再現した豪華な美術にも注目だ。

併せて解禁となったビジュアルは、シモーヌがフランスから強制収容されたユダヤ人の名前が刻まれた「Wall of Names」を見つめる姿を切り取った場面写真からデザインされた。トリコロールの色調がシモーヌを包み込み、「世界を変えた、崇高なる不屈の魂」というキャッチコピーが添えられている。

『シモーヌ フランスに最も愛された政治家』は7月28日(金)よりヒューマントラストシネマ有楽町、新宿武蔵野館、シネ・リーブル池袋ほか全国にて順次公開。


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《シネマカフェ編集部》

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