※本サイトはアフィリエイト広告を利用しています

【インタビュー】高橋一生×飯豊まりえ“岸辺露伴”での幸福な旅を語り合う「ある意味、一番の強敵なのでは」

初めて“岸辺露伴”に触れた者は、その奇妙さと比類ない面白さの融合にいささか戸惑うことだろう。稀代のバディを演じた高橋一生、飯豊まりえのふたりに、撮影にまつわるエピソードなどをインタビューした。

最新ニュース インタビュー
注目記事
飯豊まりえ&高橋一生『岸辺露伴 ルーヴルへ行く』/photo:You Ishii
飯豊まりえ&高橋一生『岸辺露伴 ルーヴルへ行く』/photo:You Ishii 全 22 枚
拡大写真

『ルーヴルへ行く』は露伴が能動的に動いていく


――飯豊さん演じる泉くんは、1期からずっと露伴先生を傍で見てきています。『ルーヴルへ行く』の撮影で、改めて発見した露伴先生のすごさ、演じた高橋さんのすごさなど、どう感じていますか?

飯豊:映画を観ていただけたら露伴先生の魅力は存分に感じていただけると思います!

今回で言いますと、冒頭、骨董品屋さんで露伴先生が取材しているシーンがあるのですが、そこの店主たちが「ヘブンズ・ドアー」をされるところから、圧倒的でした。

――反対に高橋さんからご覧になって、露伴先生を通しての泉くんの魅力はどう感じますか?

高橋1~3期を通して、泉編集が一番の強敵だということを(露伴は)だいぶ理解してきたのではないでしょうか。なぜならば、泉編集が何か問題を持ってこなければ、露伴も怪異に対峙することはありませんから。

また面白いのが、彼女自身には悪意がまったくないということ。それが大体わかってきて、ある意味感心する、という感覚になっているんじゃないかと思います。

泉編集は露伴の能力を一度たりとも見ていなくて、それが3年続いていますから、その時点でかなり不思議なバディだと思います。露伴のことをすごい漫画家ではあるとは思っているけれど、その漫画をちゃんと評価できているかどうかは…(笑)。

飯豊:「偏屈だなぁ、一筋縄ではいかないなぁ~」みたいに思っているかもしれませんよね(笑)。

高橋:その不思議なバディ感が熟成されてきていて、露伴自身も「次は何を持ってくるんだろう」という気持ちを抱いているんだとは思うんです。

――露伴先生的にも楽しんでいらっしゃるといいますか。

高橋:ただ、好奇心で顔をつっこむと痛い目に遭うということはわかっているので、その覚悟のようなものは持っていると思います。

もともと「岸辺露伴は動かない」は、露伴が能動的に動いていくことはなく、受動的に事件が舞い込んでくるんです。けれど、今回は『ルーヴルへ行く』と能動的になっている。自分が何かを感じて初めて能動的に動くので、そこで泉編集がどういう風に立ち回っていくか、そのあたりも注目してもらえるといいのかなと思います。泉編集と岸辺露伴、それぞれの過去の話が出てくるので、人間的な奥行きは、より深まるんじゃないかなと思います。


  1. «
  2. 1
  3. 2
  4. 3
  5. 続きを読む

《text:赤山恭子/photo:You Ishii》

映画ライター10年目突入 赤山恭子

1980年代生まれ、昭和の残党。兵庫県出身。日本大学芸術学部放送学科卒業後、出版社でエンタメ週刊誌、月刊誌の編集者に。その後、映画会社に入社しディストリビューター(権利販売)/映画サイトの編集者を経て独立。現在は映画、ドラマ、舞台などに出演する俳優、監督にインタビューや現場取材が主、アベレージ年間300本。趣味はお酒、英語の勉強、引越し。

+ 続きを読む

特集

関連記事

この記事の写真

/
【注目の記事】[PR]