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【インタビュー】高橋一生×飯豊まりえ“岸辺露伴”での幸福な旅を語り合う「ある意味、一番の強敵なのでは」

初めて“岸辺露伴”に触れた者は、その奇妙さと比類ない面白さの融合にいささか戸惑うことだろう。稀代のバディを演じた高橋一生、飯豊まりえのふたりに、撮影にまつわるエピソードなどをインタビューした。

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飯豊まりえ&高橋一生『岸辺露伴 ルーヴルへ行く』/photo:You Ishii
飯豊まりえ&高橋一生『岸辺露伴 ルーヴルへ行く』/photo:You Ishii 全 22 枚
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露伴の声は「17歳ぐらいのときから、ずっと脳内でイメージしていた声」


――そもそもの話になってしまいますが、高橋さん演じる露伴先生の声は非常に独特でぴったりですよね。どのようにあの声を生み出していったのか、製作秘話を伺いたいです。

高橋:1期の初日のファーストシーンは2話の「くしゃがら」で(森山)未來と共演するシーンだったのですが、そのときにはもうできあがっていました。ですから…1話の冒頭、(中村)まことさんと増田(朋弥)さんと一緒のシーンのリハーサルのときだったのかもしれません。

――露伴の家に強盗が入ってくるところでしょうか。

高橋:そうです。撮影に入る前にリハーサルをさせていただいて、そのときに一貴さんが「すごくいい」と言ってくださって。僕が17歳ぐらいのときにはじめて露伴と出会ってから、ずっと脳内でイメージしていた声を出しました。

――その声で原作を読まれていたということですよね。

高橋:はい、そうです。第一声から“その声”が出たのは、自然だったかもしれません。

――最後に、おふたりがお気に入り&お勧めの映像作品を、何か1本ご紹介いただけますか?

飯豊:すごく迷います。何回も観ているものなど…何にしましょう!

高橋:なかなか思いつかないですね、こういうときは。

飯豊:今パッと出てきたのは、ディズニーの『ソウルフル・ワールド』という作品です。「人生のきらめきとは何か」が描かれていて、何回も観ているくらいすごく好きです。お勧めなので、観られたことのない方はぜひ観ていただきたいです。

高橋:僕は『ライムライト』です。最近ブルーレイも買い直しました。ちゃんと残しておきたいものは、何とかして所持したい欲求にかられてしまうんです。

『ライムライト』はたまに「ああ、そういえばあれを観なきゃいけないな」という気になるんです。バスター・キートンの作品もそうなんですけれど、最近それらの映画を深夜に観ることが多いです。

飯豊:そうなのですね。魅力は何ですか?

高橋:『ライムライト』は(チャールズ・)チャップリンの人生そのものが集約されていて、喜劇役者としてのあり方が、どこか自分に重なってしまうと感じるときがあるんです。俳優の悲哀というか、道化として生きていくことの悲哀のようなものを。

これだけ有名なチャップリンでさえ、今、知っている人は少なくなっているかもしれません。そう思うと、何ともいえない感覚になってしまうんです。「忘れちゃダメだな」という作品は、ちゃんと観ておこうと思います。

【高橋一生】ヘアメイク:田中真維(MARVEE)/スタイリスト:秋山貴紀[A Inc.]
【飯豊まりえ】ヘアメイク:笹本恭平/スタイリスト:高木千智

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《text:赤山恭子/photo:You Ishii》

映画ライター10年目突入 赤山恭子

1980年代生まれ、昭和の残党。兵庫県出身。日本大学芸術学部放送学科卒業後、出版社でエンタメ週刊誌、月刊誌の編集者に。その後、映画会社に入社しディストリビューター(権利販売)/映画サイトの編集者を経て独立。現在は映画、ドラマ、舞台などに出演する俳優、監督にインタビューや現場取材が主、アベレージ年間300本。趣味はお酒、英語の勉強、引越し。

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