新たな可能性を気づかせてくれた出会いとは?
――エンバーやウェイドのように、誰かとの出会いで新たな可能性や自分らしさに気づいた経験はありますか?
玉森:僕はやっぱりSMAP兄さんかな? 異次元な人たちだなと思って。デビューしたその日に「BISTRO SMAP」にメンバーと一緒に出たんですけど、食事の味をひとつも覚えてないです(苦笑)。
もうオーラがすごすぎて、自然と一歩、二歩下がってしまう迫力を間近で感じて「ヤバイ! この人たちはすごすぎる」と直感で感じました。と同時に「カッコいいな」、「こういう人たちになりたいな」と思いました。終わった後、メンバーで話しましたもん。「すごかったね!」みたいなことを。
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――その後、少しずつ共演する機会が増えたりして、親しくもなったかと思いますが、少しは近づけたという感覚は…?
玉森:全然(苦笑)! 知れば知るほど、遠ざかっていくような…。本当にいろんなすごさを知って「かなわない!」と思ったりしますね。いまだに目標でもあり、いつか超えられたらいいなとも思いますし、すごい人たちです。
川口:私も、初めて木村(拓哉)さんとお仕事をさせていただいた時、いろんなことが衝撃的過ぎて…。こんなにも目標に対して、チームに対して熱量をもって、全力でいる姿を見て「(自分に対して)こんなんじゃダメだ!」と思ったり。
すごく面倒見の良い方なので、作品が終わった後も、連絡を下さったりもするし、あそこまで全身全霊でものづくりをし、チームを大切にする姿がカッコいいな、偉大だなと思いました。
――お会いしてイメージ通りでしたか? それとも意外な姿が見えてくる部分もあったんでしょうか?
川口:どちらもありましたね。その時の役柄がすごく怖い役柄だったこともあって、現場ではメチャクチャ厳しくしていただいたんですけど、現場が終わったり、帰り道でお会いすると普通の“おにいさん”という感じで、いま思うと、私たちにとってもすごくやりやすい環境にしてくださっていたんだなと。
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――言われて印象に残っている言葉などはありますか?
川口:別のバラエティ番組で、一般の方の夢をかなえるという企画をやられていて、本当にこの人は、とんでもない数の人の人生とかを変えたり、とんでもない影響力を持っているんだということを再確認して、それにすごく感動したんです。
こちらから連絡してお伝えしたら「俺らの仕事はそういうことだから。人に夢を与えるのが仕事だし、それを信念を持ってやってるから生半可な気持ちじゃできないし、それがエンターテイナーだよね」とおっしゃって「あなたも頑張って」ということを言ってくださって、背筋がしゃんとしました。ひとつひとつのこと、人に対して誠実にちゃんとやらなきゃと改めて感じました。