ウェス・アンダーソン監督最新作『アステロイド・シティ』よりキャストのインタビュー映像が到着した。
1955年、アメリカ南西部に位置する砂漠の街“アステロイド・シティ”で繰り広げられるUFO騒動が描かれる本作。公開を前に解禁されたインタビュー映像では、主演のジェイソン・シュワルツマン、スカーレット・ヨハンソン、ジェイク・ライアンが自身の演じたキャラクターや役作りについて語っている。
本作で主人公オーギー・スティーンベックを演じたジェイソン・シュワルツマン。ウェス監督は本作をジェイソンのために作ったと語り、脚本が完成していない構想段階からジェイソンのスケジュールを押さえるという本気ぶりだった。
そんなジェイソンはオーギーの役作りにおいて、「作品の内容もわからない頃から『とにかくキューブリックをイメージして』と言われた」という。スタンリー・キューブリックは写真雑誌のカメラマンとして働いたのち『2001年宇宙の旅』(68)、『時計じかけのオレンジ』(71)、『シャイニング』(80)などの作品を監督・製作した。
「僕は何を言われているのかさっぱりわからなかったし、作品もキューブリックに関連する要素は何もないのだけど、後になって自分の演じているキャラクターの喋り方がキューブリックっぽいと納得がいった」と話すジェイソン。その特徴的な喋り方は妻がクリアリングマスクをしていた様子からヒントを得たと明かす。顔が動かないよう、麻酔をしてもいいかもと話したというエピソードからは役作りへの情熱もうかがえる。
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オーギーの息子、ウッドロウを演じたジェイク・ライアンは、ウェス監督とジェイソンと話し合いを重ねて役を作っていった。「オーギーとウッドロウはリスペクトしあっているような関係。ウッドロウは僕が到底及ばないような天才で、『役作りの参考に』とジェイソンがレイ・カーツワイルの『シンギュラリティは近い』を勧めてくれた」と、信頼関係が垣間見えるようなエピソードも。
実際に読んで、フューチャリストの考えを身に着けたというジェイクのプロ意識と努力によって、スクリーンに現れたウッドロウ少年と、信頼するジェイソン演じる父・オーギーが本編でどのような関係を築いているのかも気になるところ。
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本作でウェス監督作品初出演となるスカーレット・ヨハンソンは、自身の演じた映画スター/ミッジ・キャンベルについて、「ミッジは他人に見られているということについて常に自覚的で、自らを演出しているところがある。映画の中でもそのようなことを言う。心情的に理解できなくはない」と女優という職業ならではの感覚を役柄と共有していたことを明かす。
撮影現場について聞かれると、豪華なキャスト陣に興奮するおちゃめな姿も見せる。今後どのような仕事をしたいか尋ねられると、「常に新しい領域に挑戦したい。何か面白いもの、既視感のないものを提供できるような状態でいたい」と高いプロ意識に溢れた様子で仕事への情熱を語った。
『アステロイド・シティ』は9月1日(金)よりTOHOシネマズ シャンテ、渋谷ホワイトシネクイントほか全国にて公開。
¥12,942
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