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【インタビュー】多部未華子、10代の子を持つ母親の気持ちに「いつか来るんだろうなぁ…」

【思春期】と聞いて何を思い浮かべるか? 頼まれてもないのに勝手に自身の10代の頃を思い出し、赤面し思わずその場で身悶えしそうになるという人も多いのではないだろうか?

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多部未華子/photo:You Ishii
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【思春期】と聞いて何を思い浮かべるか? 頼まれてもないのに勝手に自身の10代の頃を思い出し、赤面し思わずその場で身悶えしそうになるという人も多いのではないだろうか?

大人になる過程を描いた映画は幾多もあるが、言葉では言い表せない、何とも表現しがたいモヤモヤしたあの感情を斬新な切り口で、アニメーション映画として見事に描いたのがディズニー&ピクサー最新作『インサイド・ヘッド2』だ。

人々の頭の中に存在する感情たちの“司令部(コントロールルーム)”での奮闘ぶりを描く本作だが、主人公・ライリーが生まれてから11歳になるまでを描いた前作(2015年)の続編となる今回、ライリーはついにティーンエイジャーに!

これまでのヨロコビ、カナシミ、イカリ、ムカムカ、ビビリという感情に加えて、少しずつ成長していく中で芽生える複雑で新たな<大人の感情>たちが登場する。そのひとつである【シンパイ】の日本語版声優を務めているのが多部未華子だ。

【最悪の将来を想像し、あたふたと必要以上に準備してしまう】という役割ゆえに、ライリーの頭の中に大騒動を巻き起こすことになるシンパイを「愛おしく感じた」という多部さんに話を聞いた。

頭の中を描く物語
「本当によくできたお話だなぁ」


――第1作の『インサイド・ヘッド』を映画館でご覧になっていたそうですが、どのような感想を抱かれましたか?

まず(頭の中を描くという)設定に驚いて、「どうやって描くんだろう?」と思って映画館に観に行ったんですけど、ライリーが小さな頃からの物語で、ライリーのことをみんなで協力して守ろうとする様子が色鮮やかに描かれていて、本当によくできたお話だなぁと思いました。

――続編となる『インサイド・ヘッド2』への出演がわかった時の気持ちは?

お話をいただいた時は、まずは前作を観ていた者として「え? 『2』やるんだ!」と単純に思いました。

「なるほど! 感情ってたしかに増えていくものだもんね。すごいなぁ…」と思って、参加させていただけるならぜひやりたいと思いました。

――ライリーが少しずつ成長していく様子が描かれますが、ストーリーについてはどんな印象を持ちましたか?

あらすじの紙を最初にいただいたんですけど、ライリーが思春期を迎えて、先輩たちがいるアイスホッケーの合宿に行って…というのを読んで「なるほど! 思春期ってそうやって心が揺れたりするよねぇ。本当によくできたお話だなぁ」とその時も思いましたね。

――ご自身の10代のころを思い出したり、ちょっと恥ずかしくなったりすることはありませんでしたか?

ありましたね。共感するところばかりでした。先輩を前にカッコつけたり、髪の毛を真似しようとしたり、「いいなぁ」と思ったり、「こう答えたら幼稚って思われるんじゃないか?」と考えたり…。

私は中学生で仕事を始めているので、高校生の時期にいろんな大人の人たちと会話をすることが多かったんですけど、「好きな映画は?」と聞かれて「こう答えたら『まあ高校生だしそんな感じだよね』とか思われるんじゃないか…?」とか考えていたなぁと当時のことを思い返しましたね。本当に映画の中のライリーと同じでした。

――ご自身が声を吹き込んだシンパイというキャラクターについてはどんな印象を持たれましたか?

シンパイはちょっと物語の中で大げさに誇張されていて、「そこまで心配しなくても…」というキャラクターになってはいますけど、でもシンパイが「シンパイは他の感情と違って、先回りして未来を予測しなきゃいけない」という意味のセリフを言うところがあって、その言葉を読んで「たしかにそういう感情はシンパイだけだよな」と思って、自分の中にも常にある感情だなと改めて思いました。

――10代の頃だけでなく、年齢を重ねて、親になるなど、様々な局面で形を変えつつ、シンパイの種は常にあるものかと思います。

そうなんですよね。ずっとあるんですよ。逆に、そういえば、子どもの頃って何も考えず、心配なんて何もなかったよなぁ…と思って、また本当によくできたお話だなぁと思いました(笑)。


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《text:Naoki Kurozu/photo:You Ishii》

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