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【インタビュー】多部未華子、10代の子を持つ母親の気持ちに「いつか来るんだろうなぁ…」

【思春期】と聞いて何を思い浮かべるか? 頼まれてもないのに勝手に自身の10代の頃を思い出し、赤面し思わずその場で身悶えしそうになるという人も多いのではないだろうか?

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多部未華子/photo:You Ishii
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親たちの頭の中にも共感


――最悪の将来を想像して、先回りするあまりあたふたとしてしまうシンパイですが、多くの人が多部さんに対して落ち着いた印象を持っているかと思うので、意外なキャスティングにも思えました。

私自身は普段からわりとバタついているタイプだと思うので(苦笑)、そういう意味ではあんまり自分とシンパイがかけ離れているとは思っていないんです。みなさんが抱いている私のイメージとはちょっと違うのかもしれませんね。

ただ、シンパイというキャラクターを演じる上では、一番最初に「あまり共感しながら声をあてることはできないかもしれません」という注意書きをいただいたんです。あまりに心配し過ぎて、みんなを巻き込んで、自分のやり方で自分の思い通りに動かそうとするキャラクターですし、すごく極端に描かれている部分も多いので。

ただ、シンパイも愛をもって、そういう行動をとるので、そこに対して全く共感できないということもなかったですね。

――シンパイ以外の新キャラクターとして、【ハズカシ】、【イイナー】、【ダリィ】なども登場しますが、これらの感情に対して共感を抱く部分はありましたか?

全部共感しますよ。私、ずっと「だるいなー」と思いながら生きていますから(笑)。というか、私に限らずみんなの中に必ずあると思います。「めんどくさいなぁ」とか。

――ライリーの頭の中だけでなく、親たちの頭の中が描かれるシーンもありますが、そちらに共感を覚える部分も多かったのでは?

それはすごくありましたね。今回、特にライリーが思春期を迎えてイラっとしはじめた時、お母さんたちの頭の中で「これがウワサの…」と騒ぎ始めるところとか。

私にはまだ、思春期を迎える子どもはいませんけど、「いつか、うちの子にも思春期が来るんだろうな」と思っているし、その時が来たら「(思春期の子を前に)あ、ちょっと態度が変わった」とか思うんでしょうね。ああいうシーンでの頭の中の感情たちの会話って、すごくリアルなんだろうなと思いますし、自分はまだ経験していないところも含めて、すごく想像できるシーンで面白かったです。いつか来るんだろうと思いつつ(笑)。

――特にお気に入りのシーンや印象深いシーンはありますか?

シンパイが泣いちゃうところですね。あのシーンがあるから、シンパイが愛おしく思えました。収録している時はいっぱいいっぱいで、なかなか見えていないんですけど、出来上がった映画を観て「あぁ、シンパイってここで泣くんだ…」と思いました。最初は周りを巻き込んでひっかき回す悪役っぽい、ややこしいキャラクターなのかなと思いつつ、あのシーンで一体感が生まれて、涙がじわっと出てきて愛おしく感じました。


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《text:Naoki Kurozu/photo:You Ishii》

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