ディズニープラス スターにて8月14日(水)より独占配信される「暴君」から、メインキャストのチャ・スンウォン、キム・ソンホ、キム・ガンウ、チョ・ユンス、パク・フンジョン監督が登壇した記者会見の模様が到着した。
今作は人間の能力を飛躍的に向上させることを目的としたウイルス「暴君プログラム」を巡り、様々な思惑を持つ人間が壮絶なバトルを繰り広げるノンストップ・サスペンス。
『The Witch/魔女』のパク・フンジョン監督がメガホンをとり、ベテラン俳優のチャ・スンウォンや、「海街チャチャチャ」でブレイクしたキム・ソンホなど、豪華キャストの競演で配信前から大きな話題となっている。
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■「本当にいいキャスティングをした」監督が明かす
作品についてパク・フンジョン監督は「元々、映画として予定されていたものを、制作途中で全4話のドラマに変更しました。『The Witch/魔女』シリーズの延長線上にある作品で、『The Witch/魔女』のキャラクターたちの反対側にいる人々、反対勢力の話だと思っていただけるといいと思います」と説明。「『The Witch/魔女』のファンにも満足できる作品に仕上がっている」と自信をうかがわせた。
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また、「新人発掘の匠」としてよく知られているパク・フンジョン監督。今作では、「女神降臨」などで脇役を演じてきたチョ・ユンスを抜擢。その理由を聞かれた監督は、「演技の世界では有名だけど、よく知られていないミステリアスな人を探していました。たくさんの俳優に会いましたが、本当にいいキャスティングをしたと思います」と告白。
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「まず、僕が見た俳優の中で一番拳をうまく使います。作品をご覧いただくとわかると思いますが、代役を立てずとも、とても上手に拳を使ったアクションをしていました」と褒めたたえた。
■チャ・スンウォン、スタントは立てず「自分で演じたいと」
監督と『楽園の夜』でもタッグを組んだチャ・スンウォンは、「暴君プログラム」を探すべく奮闘する元傭兵イム・サン役を演じる。
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チャ・スンウォンは、「『The Witch/魔女』のファンでした。パク監督の映画の最大の長所は、アクションやスリラーを撮るときに、ためらいがないことです。台本を読んだとき、各キャラクターの激しさをどのように具現化するのか気になりました」と台本を手にしたときの感想を回顧。「イム・サンは、受けた依頼は絶対で、自分の組織のために動くことに関しては最高の仕事をする人物」と役柄を紹介した。
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元傭兵という役どころゆえアクションシーンも多くあるが、スタントは立てず、全て自分で演じたそうだ。「スタントと自分の体つきは違いますし、僕の手や足の動きともやはり違うため、自分で演じたいと思いました」と役へのこだわりを見せた。
■これまでのキム・ソンホとは「違う雰囲気の役」
キム・ソンホは「暴君プログラム」を管理する極秘プロジェクトのリーダーで、「暴君プログラム」を守るべく奮闘する設計者・チェ局長役を演じている。「今作は、個性溢れるキャラクターたちが、追撃戦をしたり、何か目的に向かって奔走したり、ぶつかったりする姿が見どころだと思います」とコメント。
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「チェ局長は、組織の最年少局長で、自分で動くというよりも、誰かに指示をし、人を動かす立場。危機の場面でもブランチを食べる余裕を見せる落ち着きがあり、目的、信念のためならなんでもする人物です。これまで僕がしてきたキャラクターとは違う雰囲気の役なので、表現できたら面白そうだ、これまでとは違う姿を見せられると思い、ワクワクしながら作品に臨みました」と語った。
監督もキム・ソンホの演技に満足したようで、「これまで一度も見せたことのない姿でも上手く見せてくれるだろうと思ったので、『思った通りに演じればいい」と何度も話をしました。実際に魅力的に見せてくれましたね」と評価した。
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■「4人がまるで暴走機関車のよう」キム・ガンウが惹かれたシナリオ
キム・ガンウが演じるのは、「暴君プログラム」が韓国で開発されたことを知り、サンプルを破棄するべく韓国に潜入するアメリカの謀報員ポール役。監督の手掛けた映画『貴公子』でキム・ソンホと共演経験を持つ。
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「シナリオを見たとき、ここにいる4人がまるで暴走機関車のように、ラストに向かって突っ走っている感じがとても心地よかったです。『このまま最後まで走ったら、結末は一体どうなるのか』という緊張感がずっと続くところにも惹かれました」と語り、「ポールは、韓国の血が流れていながらも、アメリカ国籍を持つ、生意気な“黒髪の人”で、能力は高いですが、血も涙もない残酷さの持ち主です。英語のセリフも多く、苦労しました」と明かした。
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監督は「『貴公子』の時の役とどう差別化しようか、多くの悩みがありました。とても難しい役柄なので、本人も悩みがあったようで、僕ともたくさんの話をしましたが、入念に準備をし、僕が考えられなかった部分までキャッチしてきてくれました。まさしく”黒髪の外国人”でした」と絶賛した。
■ニューヒロイン、チョ・ユンスに絶賛集まる
今回、初のヒロインを射止めたチョ・ユンスは、行方知らずとなったサンプルを取り戻す任務を担う技術者のジャギョンを演じる。「このようにジャギョンを演じることができたのは、私の人生の中で最も幸せなことで、光栄なことだと思います。初めてシナリオを見たとき、『私がこんなにかっこいい役をするの?』と心がときめいたと同時に、心配もありました」と大役を任されたプレッシャーを吐露。
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ジャギョンは「金になるなら殺人をも厭わない暗殺者」の一面も持つ人物。劇中、イム・サンとの追撃戦はドラマの見どころの1つだ。チョ・ユンスが意識したのは「野獣のようなアクション」だという。
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「ジャギョンは誰にも負けない体力の持ち主。銃とナイフの使い手で、他にもハサミ、メス、拳まで、本当に様々な武器を使います。クランクインする1か月半前から、パーソナルトレーナーについてアクションの特訓を受け、基礎体力をつけたり、相手との呼吸を合わせる練習をしたり、銃、ナイフの使い方を学んだりしました。アクションシーンが多く、1つのアクションシーンを撮ると、次のシーンの準備をしなければいけなかったので、撮影をしながらも多くのことを学びました」と明かした。
チョ・ユンスの華麗なアクションには監督も驚いたようで、思わず「よく喧嘩をしてきたのか?」と本人に聞いたほどだという。
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さらにチョ・ユンスとアクションシーンを撮影したチャ・スンウォンも「僕はあまり共演者を褒めないのですが」と前置きをしつつ、「多くのシーンを一緒に撮りましたが、彼女は努力家でありますし、アクションも上手でした。一生懸命する姿を見ていると、応援したくなりました」と大絶賛。ちなみに、チャ・スンウォン曰く、ジャギョンは「不死鳥のような人物」だそう。なぜ不死鳥なのか、本編が気になるところだ。
「暴君」は8月14日(水)よりディズニープラス スターにて独占配信(全4話一挙配信)。
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