堂本剛主演『まる』より吉岡里帆、小林聡美、片桐はいりが捉えられた場面写真が解禁された。
本作は、堂本剛演じる沢田がある日描いた「〇(まる)」をきっかけに奇想天外な事態に巻き込まれていく様子を描く、荻上直子監督の最新作。
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この度解禁されたのは、吉岡里帆、小林聡美、片桐はいりが演じる個性的なキャラクターを捉えた場面写真。荻上監督は、「沢田という主人公は受け身の人なんです。周囲で起こることに巻き込まれていくタイプ」と、沢田と周囲の関係性を表しており、沢田という登場人物が動くために、周囲のキャラクターも重要視している。
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「昔から監督の作品のファンだった」という吉岡が演じるのは、沢田と同じアトリエで働く現代美術家のアシスタント矢島。矢島はパンクファッションに身を包み、紫色のインナーカラーにカラコン、そして口ピアスも…という見た目、さらに沢田にも強い言葉で訴えかけたりと、“反骨精神”を感じさせるキャラクター。
「タイトルとは裏腹にまるく収まろう、まるく関わり合おう、まるく落ち着こう、そういった事とは正反対の“まる"からの脱却、逸脱、と良い意味の裏切りを秘めた作品です」と、吉岡もタイトルの柔らかいイメージから自身なりの解釈をして作品に取り組んでいたことを明かしている。
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さらに、『かもめ食堂』(06)、『めがね』(07)、NTV「2クール」(08)以来16年ぶりの荻上監督出演作となる小林が演じるのは、上品さの中に、どこか散臭い雰囲気を漂わせるギャラリーオーナーの若草。若草の野心によって、アーティスト「さわだ」も大きく動くことになる。若草の行動、そして彼女が放つ言葉によって変わっていく沢田の表情や決断も見逃せない。
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そして、独特な出立ちでスクリーンに目を釘付けにさせる片桐が演じるのは、沢田がよく作品を持ち込む古道具屋の店主。『かもめ食堂』(06)以来、荻上監督とのタッグは18年ぶりとなる。脚本の段階では男性を想定していたため、片桐が演じることになってからも特に性別を定めずに演じたという。奇妙な空間での沢田との気心知れた独特な掛け合いにも注目だ。
「〇(まる)」によって人生が思いもよらない方向に転がり始めた沢田。個性的な登場人物たちとどんな物語を繰り広げるのか、期待が高まる。
『まる』は10月18日(金)より全国にて公開。