※本サイトはアフィリエイト広告を利用しています

【インタビュー】思うように進めないときでも、あなたの選ぶ道が正解だから――ソニンが実践するポジティブなマインド

『モアナと伝説の海2』が公開中。敵なのか・味方なのか、妖艶ないでたちでモアナを翻弄するマタンギの日本語吹き替え版を担当したソニンに話を聞いた。

最新ニュース インタビュー
注目記事
ソニン/photo:Jumpei Yamada
ソニン/photo:Jumpei Yamada 全 18 枚
拡大写真

2023年、配信サービスにおいて映画史上世界NO.1の視聴数を突破し、世界で最も観られたアニメーション映画『モアナと伝説の海』。待望の続編、『モアナと伝説の海2』が公開中だ。

海に選ばれた島育ちの少女モアナが、半神半人マウイと出会い共に航海した1作目から3年後が舞台。少し大人になったモアナが、広い海を分断する呪いを解き、再び世界をひとつにするための冒険に旅立つというストーリー。

美しい海や島々のうっとりするような描写に、おなじみの愛すべきキャラクターたちがひしめきあい、スペクタル度も大増しとなった『モアナと伝説の海2』。物語をさらに盛り上げるべく、新たなキャラクターも投入されている。

中でも、敵なのか・味方なのか、妖艶ないでたちでモアナを翻弄するマタンギは、劇中でもキーとなるニューキャラクター。日本語吹き替え版を担当したソニンは、「電話で合格を聞いて、道端で叫びました!」と配役後の喜びを語り、熱心に役作りに打ち込んだという。

アーティストとしてデビューし、現在、主に舞台でその圧倒的な歌唱力と演技力を発揮しノリに乗っているソニン。インタビューでは、マタンギ役を演じる上での心構え、本作が導いてくれる「勇気を出して踏み出す」ことの大切さなど、実体験を交えて心のうちを語ってもらった。

「悪人でも善人でもない」マタンギの声を担当


――ソニンさんは、オーディションでマタンギ役に決まったと伺いました。報せを受けたときは、どのような気持ちでしたか?

受かったと聞いたときは、本当に信じられませんでした。声優のお仕事自体、本作が初めてなんです…! ディズニー作品の声を務めることは、おそらく多くの役者さん、声優さんの目標というか、憧れだとも思うんです。私も例に漏れずでしたので、選んでいただいたことが本当にうれしかったです。

――ソニンさんの圧倒的な歌唱力と表現力が際立っていた印象です。どのようにマタンギに挑んでいかれたんですか?

正直すごく難しかったです。マタンギはわかりやすく「悪者」でもなく、「いい人」でもなく、どこの位置にいるのかが見えないような、わざとそういうポジションにいるキャラクターなんですよね。その塩梅をかなり探りながら、声を吹き込んでいきました。

監督にご指導いただきつつ、何よりもオリジナルのキャストさん(アフィマイ・フレイザー)がいらっしゃるので、アフィマイさんから受ける印象に照準を合わせました。自分だけで生み出したマタンギというよりも、オリジナル版の雰囲気をできるだけ日本語にするように、ニュアンスを崩さずということを一番に意識して取り組みました。

――オリジナルを踏襲しながらもご自身の声で表現することは、自分で100%構築するよりも難しそうに感じます。特に苦心した、こだわった点はどこでしょうか?

やはり、悪人でも善人でもない、わからないような声の感じを出すことです。一見すごく悪そうに見える、いわゆるヴィランっぽいシーンもあるじゃないですか。通常であれば徹底して悪に見えるように表現するところを、あえて“抜く”ようにしました。それは台詞にしても、歌い方にしても、同じく意識した点です。微妙なところを狙って「マタンギってどっちなの!? 何なの、この人~!」みたいな、ある意味軽さを出すところに一番苦戦しました。


  1. 1
  2. 2
  3. 3
  4. 続きを読む

《text:赤山恭子/photo:Jumpei Yamada》

映画/エンタメライター 赤山恭子

兵庫県出身。日本大学芸術学部放送学科卒業後、出版社でエンタメ週刊誌、月刊誌の編集者に。その後、映画会社に入社しディストリビューター(権利販売)/映画サイトの編集者を経て独立。現在は映画、ドラマ、舞台などに出演する俳優、監督にインタビューや現場取材、レビューなどを執筆。得意ジャンルはお酒とノワール。

+ 続きを読む

特集

関連記事

この記事の写真

/
【注目の記事】[PR]