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【インタビュー】綾瀬はるか&柄本佑、主人公の“純粋さ”から学ぶこと「相手の心を変えられる」

『野生の島のロズ』日本語吹き替え版では、ロズに綾瀬はるか、チャッカリに柄本佑を迎え、キャラクターたちにオリジナル版とは違う魅力を添えた。

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柄本佑&綾瀬はるか/photo:Jumpei Yamada
柄本佑&綾瀬はるか/photo:Jumpei Yamada 全 17 枚
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現実社会にも繋がる物語


――ロボットの物語ですが、価値観の違う存在をどう受け入れるかとか、プログラムを先入観や固定観念と捉えればそこをどう打ち破って自分の可能性を広げていくかなど、私たちの社会にも関連のある物語だと感じました。

柄本:普遍的な話ではあると思う。開かれた大地に住む動物たちも、ひとつところに集まると争いが出てくるし、社会ができてくる。基本的には人間社会と同じなんじゃないかと思います。動物ということでテーマが純粋にわかりやすく見えているだけで。

綾瀬:私も基本的には人間社会と同じ構図だと思います。親子とか友達とか、ライバルなのか敵なのかとか。どこにでもありそうなトラブルもある中、ロズがピュアな心で先頭に立って、みんなを引っ張って行ってくれるから、みんなも自然にそれを受け取って影響を受けていく。

柄本:そう。ここに登場するキャラクターの中で一番先入観なく突き進めるのってロズしかいない。だからロズにみんなが影響されていく。そこが素敵ですよね。

綾瀬:理想ですよね。皆が同じ方向を向いたときの絆の強さと言ったら! 小さなことの積み重ねだと思うけれど、ロズが島での生活の中で、一個一個優しさを置いていった。それがやがて沢山になって、道となった。ロズが歩いてきた、優しさでできた道。

柄本:ロズが置いてきた優しさは、彼女自身に表れる変化として投影されていると思う。ポスターにもあるように、ロズの片足が木になっているとか、ロズに草が生えてくるとか、どんどん温かみを増していく。ロズは心も見た目も有機的になっていくんです。ロズに生まれるそんな細かい変化も楽しんで欲しいです。

息の合った掛け合いで、作品の裏側について語ってくれた綾瀬さん、柄本さん。日頃から耳慣れている二人の声が、物語が進むにつれ、完全にロズとチャッカリに同化し、二人の顔が全く浮かばなくなったことを伝えると、「顔、浮かんでこなかったですか!」と綾瀬さん。

柄本さんも「それはよかった、嬉しいです」と話し、共に笑顔に。まさにそこが目標だったという二人の、声優としての魅力も再発見できる本作。壮大なるスケールで描かれる野生の島の美しい物語に没入するためにも、ぜひ大きいスクリーンで楽しんで欲しい。

【綾瀬はるか】
スタイリング:中澤咲希
ヘア:ASASHI(ota office)
make-up: Asami Taguchi(home agency)

【柄本佑】
ヘアメイク:星野加奈子
スタイリスト:KYOU


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《text:June Makiguchi/photo:Jumpei Yamada》

映画、だけではありません。 牧口じゅん

通信社勤務、映画祭事務局スタッフを経て、映画ライターに。映画専門サイト、女性誌男性誌などでコラムやインタビュー記事を執筆。旅、グルメなどカルチャー系取材多数。ドッグマッサージセラピストの資格を持ち、動物をこよなく愛する。趣味はクラシック音楽鑑賞。

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