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岡田将生&鳴海唯&渡辺大知&佐藤浩市ら、村上春樹原作「地震のあとで」に出演

村上春樹の珠玉の連作短編「神の子どもたちはみな踊る」を原作にした“地震のあと”の4つの物語を描く土曜ドラマ「地震のあとで」にて、岡田将生、鳴海唯、渡辺大知、佐藤浩市が各話の主人公に決定した。

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村上春樹の珠玉の連作短編「神の子どもたちはみな踊る」を原作にした“地震のあと”の4つの物語を描く土曜ドラマ「地震のあとで」にて、岡田将生、鳴海唯、渡辺大知、佐藤浩市が各話の主人公に決定した。

1995年に発生した阪神淡路大震災の後、作家・村上春樹が著した4つの短編を、震災から30年を迎える2025年の節目に連続ドラマ化。

各話に通底するのは「人間社会を襲う圧倒的な暴力とその影響」であり、阪神淡路大震災、地下鉄サリン事件、東日本大震災、コロナ禍、そして現在へ続いていく悪夢ともいえる負の連鎖。

原作の舞台を1995年だけでなく、2025年にいたる設定に置き換えることで、“今”に続く“地震のあと”の30年の時間を描き、これらの連鎖の先に回復を祈るドラマを目指し、阪神淡路大震災の影響を、現地ではなく遠い場所で受けた人間たちの“喪失”を伴う奇妙な物語となる。

今回、岡田将生、鳴海唯、渡辺大知、佐藤浩市を各4話の主人公に、橋本愛、唐田えりか、北香那ら豪華俳優陣が集結。

映画『ドライブ・マイ・カー』の大江崇允が脚本、ドラマ「その街のこども」「あまちゃん」で震災を描いてきた井上剛が演出。

年代も舞台も異なる4つの物語を通し、「地震のあと」の30年間の時間を描いていく。

#1 「UFOが釧路に降りる」

1995年、東京。阪神淡路大震災のニュース映像を見続けていた未名(橋本愛)は、突然家を出ていく。夫の小村(岡田将生)は、妻の行方も分からないまま、後輩に依頼された「届け物」をするため釧路へ赴く。妻はなぜ出ていき、どこに行ってしまったのか? 小村は、釧路で出会った女性たちに奇妙な旅へと導かれていく。

主演【小村:岡田将生】コメント
村上春樹さんの原作は2度目になります。
原作、脚本を読み込みましたが、未だに自分自身の思考が彷徨っている感覚があります。
撮影が終わったにも拘わらずです。現場では監督と幾度となく会話を重ねながら臨んでいましたが、こうだと言い切れる何かを見つける為に日々撮影していた時が鮮明に残ってます。答えのないものほど面白いものはありません。この物語の終わりはないかもしれません。揺れない男が揺れ始めるその瞬間を逃さず観て頂けたら幸いです。

【小村未名:橋本愛】
震災の報道番組を見続けていたが、ある日小村に書き置きを残して家から姿を消す

【シマオ:唐田えりか】
小村が釧路で出会う不思議な雰囲気の女性。小村を不可解な言葉で誘っていく。

【ケイコ:北香那】
小村に“箱”を預けた後輩の妹。

【神栖:吹越満】
姪である未名(橋本)の代理として小村に会いに来る男。

【佐々木:泉澤祐希】
小村に奇妙な“箱”を預ける会社の後輩。

#2 「アイロンのある風景」

2011年、茨城。家出して海辺の町に暮らす順子(鳴海唯)は、流木を集め焚き火をするのが趣味の画家、三宅と出会う。順子は、自分と同じくこの町に流れ着いた三宅に惹かれ、いつしか焚き火を共にするようになる。3月11日の明け方、焚き火の大きな炎を前に、神戸にいた三宅の過去が明かされていく。

主演【順子:鳴海唯】コメント
兵庫県で生まれた私にとって、震災は切っても切り離せない出来事で、学校で学び、被災した親族から話を聞いて育ちました。
そんな背景もあり、この作品にはいつも以上にご縁を感じています。
名もなき人の声に耳を傾け、順子というあの時確かに存在していた、1人の少女の孤独と向き合い続けた数日間でした。
劇中では主に焚き火のシーンがあり、実際に海辺で撮影した焚き火の火は全て本物の火なので、作品の空気感をリアルに感じていただけると思います。皆様にお届けできる日をとても楽しみにしています!

【啓介:黒崎煌代】
順子の半同棲中の彼氏。大学生であり、サーフィンとギターが趣味。実家は和菓子屋。

#3 「神の子どもたちはみな踊る」

善也(渡辺大知)は、熱心な宗教団体の中で、母親から「神の子ども」と言われ育ったが、2011年、東日本大震災を機に信仰をすてた。9年後の2020年、善也は、地下鉄の中で、耳の欠けた男を見つける。それは父親かもしれない男の特徴だった。自分の父親とは誰なのか? はたして神とは? 善也は男を追いかけていく。

主演【善也:渡辺大知】コメント
ちょうど物心ついた頃に阪神淡路の震災を経験し、神戸の復興の中で育ちました。それから現在まで、たくさんの地震による被害を耳にしてきました。そういうニュースを見るたび、恐ろしいくらい自分に近いことのようにも感じ、それと同時にどこか非現実的でとてつもなく遠い世界にも感じてきました。
「共感」するということは、簡単なようでとても難しいことなんじゃないかと思うんです。
でもこの作品と出会って、「共感」かどうかわかりませんが、ひとはどこかで生まれながらに感じ取り合おうとしているんじゃないかと思えました。実際に「共感」できるかできないかは問題ではなく、誰かの想いを「感じたい」と思うかどうか、それが大切なのかもしれません。
原作は20年以上前に書かれたものですが、いままさに映像化される意義のある作品になっていると思います。ぜひご覧ください!

【田端:渋川清彦】
善也に神の教えを説いてきた宗教家。善也にとっては育ての父と言える。

【善也(少年):黒川想矢】
少年時代の善也。“神の子ども”だと言われて育つが、やがて反発していく。

【ミトミ:木竜麻生】
善也の会社の同僚。善也に好意を寄せている。

#4 「続・かえるくん、東京を救う」

2025年、東京。銀行を定年退職し漫画喫茶で暮らす片桐(佐藤浩市)の元へ、突然巨大な“かえる”の姿をした「かえるくん」が現れ、間もなく地震が起こるという。「かえるくん」は30年前にも片桐と共に戦い、東京を地震から救ったと言うが、片桐にはまったく身に覚えがない。再び、2人の戦いが始まる。

主演【片桐:佐藤浩市】コメント
難しさと楽しさ、相反する二つがひとつのシーンで同時に自分の中に湧き上がってくる不思議な作品でした。
それは観る側の皆さんにも充分感じて頂けると思います。
ある意味、理解は誤解の総体!

【山賀:津田寛治】
片桐の同僚警備員。“かえるくん”の姿は見えず、片桐のことを奇妙に思っている。

【脚本:大江崇允】

このドラマは登場人物たちの心の『何かが揺れてしまった』後を描いています。
知っていたはずの世界がある時を境に知らない世界に見えてしまった、そんな奇妙な肌触りが画面に映ってい ます。

僕はあの地震を大阪で経験しました。
あれから三十年、心の方はどう変化してきたのか。ご覧になった方が、何かこの三十年を思う時間になれば幸いです。

【演出:井上剛】

〈連作〉だから描ける物語がある。
一見関わりのない個々の物語が、地震(や巨大な暴力)のような大きな揺れのあと、それと知らず連なって震えている。連帯ではなく、たまたま共振するような小さな救い---。本作品から感じられたら嬉しいです。阪神淡路大震災と地下鉄サリン事件の〈揺れのあと〉を描いた村上春樹さんの原作から30年。思えば何かのafterは次の何かのbeforeでもあると知った30年...。今そこを描いてみたい、連作で!新たなムラカミワールドを目指しました、よろしくお願いします!

土曜ドラマ「地震のあとで」は4月5日より毎週土曜22時~NHK総合にて放送開始(全4話)。


神の子どもたちはみな踊る(新潮文庫)
¥515
(価格・在庫状況は記事公開時点のものです)

《シネマカフェ編集部》

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