著名な子役出身のスターたちの中でも、やはりキム・ユジョンはひときわ独特の輝きを放っている。その輝きの源には、『トンイ』や『太陽を抱く月』といった超人気ドラマでヒロインの幼少期を演じてきたという「子役のナンバーワン」の確固たるキャリアがある。
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キム・ユジョンは中学生のとき、「子役の中で演技が上手」とよく言われていたが、彼女自身は当時のインタビューでこう答えている。
「自分では演技のことはよくわからないです。シナリオに書いてあるそのまま感情どおりに演技をするだけです。それをファンのみなさんが大目に見てくださるのだと思います。なぜか私が今まで演じたのは、おとなしくて女性らしい役が多かったのです。でも、私自身はそうではありません。それでも、周りの人々がそんな私の演技を見て、“お前は本当に演技がうまいなあ。どうしてそんな演技ができるの?”と言ってくれるのです 」
そんなキム・ユジョンは、2016年に制作された『雲が描く月明り』で、パク・ボゴムと共演し、大人の女優としての新たな一歩を踏み出した。もはや主人公の子供時代を映すだけの存在ではない。キム・ユジョン自身が堂々としたヒロインになり、物語の中心に立った。
『雲が描く月明り』で成功を収めた後も、キム・ユジョンは止まることなく、主演作に次々と挑み、輝かしいスター街道を歩み続けてきた。2021年には、得意とする時代劇『ホン・チョンギ』で「歴史ドラマの女神」としての存在感を余すところなく発揮した。
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「深み」を増した存在へと変貌
また、Netflixで世界に配信されたオリジナル映画『20世紀のキミ』でもその魅力を存分に示した。この映画では、1999年に17歳だった女子高生の甘く切ない初恋が抒情的に描かれていた。
キム・ユジョン……子役としての「輝き」を手にした少女から、大人の女優として「深み」を増した存在へと変貌を遂げた。彼女の歩みは、まさに美しく続く星の軌跡のようであり、これからもさらなる輝きを見せてくれるだろう。
文=大地 康
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