U-NEXTで配信されている『あいつは黒炎竜』で、ムン・ガヨンが演じている主人公ペク・スジョンのキャラがとてもユニークで痛快だ。彼女はヨンソン百貨店の企画チーム長。大変有能であり、仕事をテキパキとこなしていく完璧な女性だ。
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ついたニックネームは「本部長キラー」。その由来は、上司となる本部長を次々に退任に追い込んでいたからだ。
果たして部下でありながらそんなことができるのか。ペク・スジョンなら間違いなくできる。自分がこうと思ったら突き進んでしっかりと結果を出せるのだ。
そんなペク・スジョンの新たな上司になったのが、チェ・ヒョヌクの扮するパン・ジュヨンである。彼はヨンソングループ会長のチョン・ヒョソン(演者パン・ヒョジョン)の孫である。そして、パン・ジュヨンの両親は交通事故でこの世を去っているので、彼は実質的な財閥グループの後継者だ。
それだけに、ペク・スジョンはパン・ジュヨンに歯向かえないのだが、運よく彼の秘密を握ってしまった。それは、パン・ジュヨンが私生活では徹底したオタク生活に浸りきっているということ。しかも、甘いものが大好きで、まるで子供のような嗜好なのである。
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ラブコメの最高ヒロイン
パン・ジュヨンはオタク的な生活を徹底的に隠していたのだが、ペク・スジョンに完全にバレてしまった。それだけに、必死になってペク・スジョンの口を封じようとする。そういう事情があるので、パン・ジュヨンは強気に出られないのだ。
2人には知られざる因縁があった。まだパン・ジュヨンが子供の時のこと。彼はゲーム仲間の集まりで、年齢を偽って大人のフリをして大失敗してしまった。それが彼にとってのトラウマになっていた。その場にはペク・スジョンもいたのだが……。
長い年月が経て、今はパン・ジュヨンとペク・スジョンはヨンソン百貨店の本部長と企画チーム長になっている。
第5話以降、2人の黒歴史がどんどん明らかになっていくだろう。その時のペク・スジョンの対応が興味深い。さらに、ペク・スジョンを演じているムン・ガヨンの演技力にも大いに期待したい。彼女は間違いなく、ラブコメの最高ヒロインになっていくに違いない。
文=大地 康
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