第97回アカデミー賞5部門にノミネートされた話題作『サブスタンス』から、ハリウッドが最も注目する監督コラリー・ファルジャのインタビュー映像が解禁。本作製作のきっかけや、エリザベス役(デミ・ムーア)のモデルについても明かした。
この度解禁されたインタビュー映像で、40歳を過ぎ『REVENGE リベンジ』で監督としてデビューするも、「(若さを失った)私にはもう価値がない」「映画界でもう居場所がない」と“強力な負のオーラ“を感じたとふり返る監督。
その監督が『サブスタンス』を撮るに至った理由や、本作通して描きたかった“その先“、デミ・ムーア演じるエリザベスのモデルとなった俳優についてなども明かした。
「なぜこれほどまで年を取ることに不安を抱くのか」「そこから自分を解放させたかったですし、より広い視野で考えたいと思った」「“この原因は何なのか” “なぜこのような社会的規範が作る心の檻からの脱出がこれほど難しいのか”と」など、自身の過去に抱いた痛みや違和感を重ね合わせながら、本作を製作した理由について、丁寧に言葉を紡いていく監督。

続いて、エリザベスは実際にアカデミー賞主演女優賞を2度受賞した後に<別の生き方>としてエアロビ番組で人気を博した「ジェーン・フォンダがモデル」であることを明かす。
年齢を理由に映画界から追いやられたエリザベスが、次の生き方を見つけたにもかかわらず、なぜ再び居場所を追いやられ、危険な“サブスタンス(再生医療)”に手を出す必要があったのかについてなど、監督が質問に答えていく様子を捉えている。

そして、いままた本作でキャリアの絶頂を迎え、“美&若さ”への執着を圧倒的怪演で見せつけ、45年以上のキャリアを塗り替える代表作を手に入れたエリザベスを演じるデミ・ムーアと、弾けるような若さと美貌でデミに対峙する、“時代のイット・ガール”マーガレット・クアリーの競演について。

いままさに旬な2人が集った幸運な撮影現場については、「デミとマーガレットの間には自然な絆とお互いを引き寄せるエネルギーがありました」「すると予想外のことが起きたんです。これはまさに映画の魔法」と、意味深なコメントを寄せている。

『サブスタンス』は5月16日(金)より全国にて公開。