松本潤が主人公の総合診療医を演じる「19番目のカルテ」の3話が8月3日に放送。徳重の前で葛藤を露わにする堀田の姿に「重みがある」「心が痛かった」などの声が上がっている。

同名漫画が原作の本作は、未だ世間に浸透していない総合診療医の活躍を描いた物語。主人公で総合診療医の徳重晃を松本潤、整形外科から総合診療科に移った医師・滝野みずきを小芝風花、徳重の師匠・赤池を田中泯、整形外科科長の成海辰也を津田寛治、院長の北野栄吉を生瀬勝久、小児科医の有松しおりを木村佳乃、外科部長の東郷陸郎を池田成志、外科部長の父を持つ外科医の東郷康二郎を新田真剣佑、麻酔科医の大須哲雄を岡崎体育が演じている。
※以下ネタバレを含む表現があります。ご注意ください。
キー局の人気アナウンサーの堀田義和(津田健次郎)が、喉に違和感を覚えて魚虎総合病院にやってくる。検査の結果、声帯の近くに腫瘍があることが発覚。堀田は、耳鼻咽喉科の平手(本多力)と外科医の康二郎(新田真剣佑)から、下咽頭がんを告知される。康二郎は粘表皮がんという放射線が効きにくいがんであることから「最短かつ最も有効な手段」として手術を薦めるが、堀田は大切な仕事道具である「声」の変質を恐れて手術を拒否。セカンドオピニオンとして総合診療科の受診を希望する。

徳重(松本潤)は「声を失えば、自分は死んだのと同じ」と言う堀田と向き合うが、完治を第一に考える康二郎とは意見が対立して――というのが3話の展開。

命を救うことを最優先にと主張する康二郎に、徳重は必要なのは「納得ではないですか」と問う。そんな中、離島から徳重の師匠・赤池(田中泯)がやってくる。「うまくやるなんて無理無理。徳重、お前の欲しいものはなんだ」「患者の欲しいもの、医者の欲しいもの。総合診療医はその間に立っている」とアドバイスを受けた徳重は、康二郎にはっきりと本音をぶつけ、納得が必要なのは堀田だけでなく康二郎にとっても同じだと告げる。そして「医師も患者も納得し、一つの道を選ぶ。面倒かもしれませんが、それが命と向き合う医師の責任だと僕は思います」と言う徳重に、「父に昔、同じようなことを言われました」と康二郎は言うのだった。

少し心を通わせたように思える徳重と康二郎に、SNSでは「手術する側とその人を診てその後の事も寄り添う側ヒリヒリ感も伝わりやがて人を診るの意味互いが近づいて行く良かった!」や「徳重先生と康二郎先生それぞれの思いと堀田さんの頭では分かっててもすぐに決断出来ない葛藤も痛いほど伝わってきて」、「皆が自分のやり方や考え方で患者のことを思っているから、医者同士でぶつかり合ってしまう。熱意があるからこそうまれている。徳重先生と患者の対話もそうだけど、お医者さんの患者さんとの向き合い方の変化も見所だなぁと」などの声が。

その後、徳重は、堀田に手術が最善の選択だと提案。そして術後の経過について話し、腫瘍の大きさから決断の速さが今後の人生を左右すると告げる。「声は私の宝です」「娘の自慢のパパも後少しですね」と言う堀田に、康二郎は自分の父について話し始め、「医者でなくなっても、父は私の父です」と言う。
その言葉を聞いて、受験に失敗した娘と海を眺めた過去を思い出した堀田は、「この声で家族を守ってきたんです」「怖いです」と気持ちを吐露。それに対し徳重は、「どの道を選択されても、最後まで堀田さんの隣りにいると約束します。僕はそういう医者でいたいので」と言い、堀田は手術を決意するのだった。

葛藤し思いを吐露する堀田の姿に、「19番目のカルテ、津田さんの役はアナウンサーだったけど、声を使ってお仕事してる方々が一番恐れてることだろうし、観てて心がぎゅーってなって痛かった。津田さんというキャスティングも絶妙だったから余計に」や「声優としての津田健次郎さんとオーバーラップするところもありつつ、役者としての津田健次郎さんの演技は、真に迫っていた」、「喉の病気の患者が津田健さんなのエグい。役ではアナウンサーだけど、セリフの一つ一つがご本人も思うだろうながという、重みがあるというか、説得力がすごい」などの声が上がっている。
【第4話あらすじ】
健康診断で糖尿病が発覚した安城耕太(浜野謙太)は、妻・早智(倉科カナ)に付き添われて内科に通院中。食事管理を徹底し、毎回病院にも付き添うなど、夫をサポートしてきた早智だったが、半年が経っても、耕太の検査結果は一向に良くならない。しかも、当の本人である耕太はどこかひと事のようで、治療に消極的だ。イライラが募る早智は、ついに「主治医の鹿山(清水尋也)の指導が悪い」と病院にクレームを入れる。
一方、面倒ごとが大嫌いな鹿山は、「こんなことで自分の評価を下げられたらたまらない」と、安城夫婦の診察を総合診療科に丸投げすることに。しかし、依頼を受けた徳重(松本潤)は、予想だにしないことを言い出す。それは「夫の耕太を鹿山が診て、妻の早智を滝野(小芝風花)が診る」という提案。しかし、滝野はどこか総合診療医を見下している鹿山と反りが合わず言い争いに。一方、安城夫婦の間の溝も深まるばかりで――。
「19番目のカルテ」は毎週日曜21時~TBS系にて放送中。

