高畑勲監督作品『火垂るの墓』が8月15日に金曜ロードショーにて放送される。こちらの記事では登場キャラクターやあらすじ、注目ポイントをまとめて紹介する。
『火垂るの墓』
放送情報
2025年8月15日(金)21時から日本テレビ系「金曜ロードショー」にて放送(ノーカット)
【劇場公開】
1988年4月16日

あらすじ
終戦間近の神戸。この町もB29の大編隊が襲いかかった。清太と節子の兄妹は混乱の最中、母親と別れ別れになる。家を焼け出され、路頭に迷った兄妹は親戚のおばさんの家に身を寄せることにするが、食料や着物が底をつきはじめると、おばさんと清太の関係もしっくりいかなくなった。ついに二人はおばさんの家を出て、横穴壕でままごとのような新しい生活を始める。夜は蚊帳の中に蛍を放ち、かすかな光で寂しさをまぎらわす。苦しいながらも、色々と工夫を凝らした生活はそれなりに楽しかった。しかし、はかない蛍の命を見て、「なんで蛍すぐ死んでしまうん」と清太に尋ねる節子の命もまた、食料がつき、蛍の命のように消えかかっていく。

ここに注目
80回目の終戦の日を迎え、平和の大切さを考えるきっかけとなる高畑勲監督の名作『火垂るの墓』が放送される。作家・野坂昭如が自らの経験を基に執筆、第58回直木賞を受賞した小説を原作に、高畑勲監督が戦争末期から戦後の混乱期を14歳の少年と4歳の少女が精いっぱいに生きる姿を描いた物語となっている。高畑監督が追求したリアリティーが随所で徹底され、当時の神戸の町や人々の様子、B29による爆撃の恐ろしさなどがリアルに描かれている。

声優
清太:辰巳努
節子:白石綾乃
母:志乃原良子
親戚のおばさん:山口朱美
スタッフ
監督・脚本:高畑勲
原作:野坂昭如
音楽:間宮芳生
登場キャラクター
清太(14歳)(CV.辰巳努)

中学三年生。元住んでいた家は武庫郡御影町(現・神戸市東灘区)にあったが、1945年6月5日の神戸空襲で焼けてしまった。父は海軍大尉で巡洋艦「摩耶」等に乗艦していたが、激化する戦局の中で音信不通に。中学が空襲で焼けてしまったので、学校には行っていない。
節子(4歳)(CV.白石綾乃)

清太の年の離れた妹。清太に貰ったドロップ缶と、マーマ人形を大事に抱えている。
親戚のおばさん(CV.山口朱美)
西宮に住む、清太の父方の遠い親戚。清太の母とは、お互いに焼け出されたら身を寄せ合うという約束をしていた。最初は、清太たちを温かく迎えるも、次第に疎ましく扱う様になる。

