岡田惠和が脚本を手掛ける「小さい頃は、神様がいて」が、10月9日(木)より放送されることが決定。主演は北村有起哉、共演には仲間由紀恵で、2人は夫婦役を務める。
岡田惠和の完全オリジナル脚本となる本作は、2人の子を持つ小倉渉(北村有起哉)と、その妻・あん(仲間由紀恵)を中心に、登場人物たちの人生模様をユーモラスかつ、温かく描いたホームコメディー。演出は「美しい彼」シリーズの酒井麻衣が担当し、プロデュースは「愛してるって、言いたい」などを手掛けてきた田淵麻子が務める。
物語は、19年前、小倉夫婦があることがきっかけで「子どもが二十歳になったら離婚する」という約束を交わすところから始まる。その言葉をすっかり忘れてマイペースに生きてきた夫・渉と、その言葉を心の支えとして過ごしてきた妻・あん。全く異なる想いを抱えた2人の何気ない日常の中で、少しずつ心を揺らしていく姿を、繊細かつ軽やかに描いていく。
主人公・渉を演じる北村は、ドラマ・映画・舞台と幅広く活躍し、多彩な役柄を変幻自在に演じ分けてきたが、本作では、初めて地上波ゴールデン・プライム帯ドラマの主演を務める。“夫”という役柄で見せる北村の新境地に期待が高まる。一方、仲間がフジテレビ系の連続ドラマに出演するのは、「10の秘密」以来約5年ぶり。
個性あふれる演技力で魅了する北村と、安定感と存在感を兼ね備えた仲間。2人が共演するのは、2013年放送のテレビ朝日開局55周年記念作品「ドラマSP 上意討ち~拝領妻始末」以来、実に約12年ぶり。実力派の2人が、本作の再共演でどんな夫婦を演じるのか、注目が集まる。

オファーを受けた際について北村は「岡田さんの作品に出演させていただくのは今回で2回目ということで、とてもうれしかったです。そして、まさかこの歳(とし)で“ゴールデンの主演”という大役をいただくとは思っていなかったので、正直ビックリしました」とコメント。さらに、「自然と引き込まれる岡田さんの劇世界の中で、僕も肩の力を抜いて、のびのびと演じられたらと思っています」と語った。
演じる小倉渉については「渉は自分自身と重なる部分が多いのですが、客観的に見ると、“ダメだな~こいつ…”と思うところはたくさんあります(笑)」としつつ「夫婦のデコボコ感を出しつつ、憎まれない、むしろ愛される夫婦像を作っていければと思っています」と説明。
仲間との共演についても「以前、チャリティー活動でご一緒する機会があって、何度かお会いしていたので、もともと親近感はありました。ただ、作品での共演は、久しぶりだったので、ご縁があって本当に良かったです」「セリフのやり取りを通して、お互いに想像もつかない表情や空気感が生まれてくれるような、そんなシーンが撮れたらうれしい」と語った。

仲間は「岡田さんの作品は、ハートフルで温かくて、でもどこかクスッと笑えるような印象があって、今回もきっとそんなステキな作品になるんだろうなと、楽しみにしています。挑戦しがいのあるこの機会を大切にしながら、たくさんの方に届くよう、心温まる作品を目指して頑張ります」と意気込みを語る。さらに台本について「家族の何気ない会話のやりとりが印象的で、そこにこそ岡田さんらしさがにじみ出ていると思います」。
また演じる小倉あんについては「日常をフラットに楽しんでいるような人物」とし、「シーンによっては、“この人、何を考えているんだろう?”と分からなくなる瞬間もあるかもしれませんが、そこも含めて奥行きのある、明るく強い女性像を深めていけたらと思っています」と語った。
北村との共演については「北村さんは本当にお芝居が素晴らしくて、何より声がすごく優しいんです。私はその声がとても好きで…(笑)。今回、夫婦としてお芝居を交わせることが楽しみですし、とても頼りにしています」と信頼を寄せている様子。

また、放送を楽しみにしている視聴者に対して北村は、「約束をすっかり忘れていた夫と、それを信じて計画的に準備を進めてきた妻、そしてそれに気付いた子どもたち。それぞれの視点で、家族のバランスがどう崩れていくのか。また、同じマンションに住む三家族が、それぞれの悩みを抱えながらも支え合い、ときにはぶつかり合いながらも関係を築いていきます。岡田さんワールドでお届けする、独特な三家族のアンサンブルを、ぜひ最後まで見届けてください!」とコメント。
仲間は、「“離婚をする”という前提のもとで日常を過ごしている、ちょっと変わった女性を演じます。でも、どこか共感できたり、“その気持ち分かるんだけど、かわいそうだな”と思えたり、いろいろな思いを感じて、心が動くような作品になると思います。私も一生懸命この役と向き合って、たくさん笑ったり、泣いたり…全力で1クール駆け抜けたいと思います。最後までご覧いただけたらうれしいです」とメッセージを寄せた。
コメント
脚本:岡田惠和
「北村さんとは二度目のお仕事ですが、なんと地上波のゴールデン・ドラマは初主演だそうで、これにご一緒できることは、とてもとても光栄なことであります。気合も入ります。仲間さんとはドラマ界で同じ時代を生きてきた同志のような感覚があります。初めて書かせていただきます。ついにです。うれしいです。いろいろ連ドラを書いてきましたが、男女や家族はあっても、実はあまり夫婦をメインステージに置いて書いてはきませんでした。最高にいいやつなのに、なんかダメでなんかズレている夫と、そんな夫にイライラしているけど、どこか柔らかくて呑気(のんき)でかわいい妻。夫婦の果てしなき日常を楽しんでいただけたらと思います。新鋭・酒井麻衣監督と、初タッグを組む田淵プロデューサーを筆頭に、脚本打ち合わせは女性ばかり。にぎやかで、まるで娘たちの中にいる父のようで、朗らかな時間です。ドラマにもきっとそんな空気が反映されていると思います。木曜の夜に安心して、バカだねと笑ったり、“わかるわかる”とうなずいたり、ちょっぴり泣けたり、愛らしいドラマをお届けしたいと思います」
プロデュース:田淵麻子
「小さい頃から、私の人生は岡田さんのドラマと共にありました。登場人物がみんな愛らしくて、人の心や関係性が繊細に描かれていて、優しく心に響くセリフがたくさんあって…。そんな岡田さんと今回ご一緒できることを、とてもうれしく思います。渉は、順風満帆な人生を送っていると思っているけれど、どこかちょっとズレていて。そんな渉を、妻のあんは冷めた目で見ていて…。そんなどこにでもいる家族とそのまわりにいる人々の機微を描きます。渉役の北村有起哉さん、あん役の仲間由紀恵さんは、まさに渉とあんが動き出したように演じてくださると思い、お願いさせていただきました。今作も、きっと登場人物それぞれに共感したり、笑ったり、ホロっとしながら見られるドラマに仕上がっていくと思います。フジテレビが新たにお送りする大人のホームコメディーをぜひご覧ください」
「小さい頃は、神様がいて」は10月9日(木)より毎週木曜22時~フジテレビにて放送(初回は15分拡大)。
