大河ドラマ「べらぼう」第34話が9月7日放送。厳しい統制を始めた松平定信。その“情報収集”の手法に視聴者からは「手段がせこくて器も小さい」「今の時代にいたらスマホ手放さずエゴサしてそう」などの声が続出している。
日本のメディア産業、ポップカルチャーの礎を築き“江戸のメディア王”として語り継がれる蔦屋重三郎の波乱万丈な生涯を描く本作。
新之助を失い悲しみにくれる蔦屋重三郎＝蔦重を横浜流星が演じ、蔦重を支える妻のていに橋本愛。自分の作風を見つけ出した喜多川歌麿に染谷将太。蔦重の母・つよに高岡早紀。江戸市中の“地本問屋”のリーダー的存在、鶴屋喜右衛門に風間俊介。天明狂歌をけん引する存在、大田南畝＜四方赤良＞に桐谷健太。
「江戸生艶気樺焼」などで知られる北尾政演＜山東京伝＞に古川雄大。蔦重と様々な作品を世に送り出した恋川春町＜倉橋格＞に岡山天音。大田南畝に学んだ狂歌四天王の一人、宿屋飯盛に又吉直樹。大田南畝らとともに活躍した狂歌師の元木網にジェームス小野田。元木網の妻で狂歌師の智恵内子に水樹奈々。
意次の側近で度々耕書堂を訪れる三浦庄司に原田泰造。田沼意知の代わりに誰袖を見請けした土山宗次郎に栁俊太郎。意次を追い落とした松平定信に井上祐貴。老中を辞し権力を奪われた田沼意次に渡辺謙といったキャストも共演する。
※以下ネタバレを含む表現があります。ご注意ください。
今回のエピソードでは定信が老中首座に就き厳しい統制が始まる。南畝は定信批判の狂歌を詠んだと言いがかりをつけられ、処罰されるかもしれないと絶筆を宣言。田沼派が粛清されていくなかで、蔦重も田沼びいきとして江戸の人々から冷たい視線を浴びるようになっていく…という流れに。
劇中で定信が市中にスパイを送り込み、民衆の噂話などを徹底収集させる場面が出てくるのだが、視聴者からは「町中にスパイを送って自分にとって都合の悪い人物炙り出しをするのか」「松平定信が今の時代にいたらスマホ手放さずエゴサしてそう」「やり手の雰囲気を出しておきながら手段がせこくて器も小さい」などの声が続出。
そんな定信に対し蔦重は「書をもって抗う」ため、定信を礼賛すると見せてその実からかう内容の黄表紙を出版することを決める。だがその本が、密かに黄表紙が好きな定信のもとに届けられる…という展開に。
この展開にも「定信は黄表紙のことは好きなんだよな 来週どんな反応になるのかしら」「黄表紙作ってまでdisられた定信はやっぱこの後態度豹変するのかしら…」「今、定信のオタクとしての読解力が試される」などの反応が寄せられている。
【第35話あらすじ】
定信の政を茶化した「文武二道万石通」を目にした定信は勘違いをし、逆に改革が勢いづく。蔦重は予想外な事態に複雑な気持ちになる…。
「べらぼう～蔦重栄華乃夢噺～」はNHK総合で毎週日曜20時～（再放送は翌週土曜13時5分～）、BS・BSP4Kで毎週日曜18時、BSP4Kで毎週日曜12時15分から放送中。
