松本潤が主人公の総合診療医を演じる「19番目のカルテ」の最終話が、9月7日に放送。徳重が持つ、師である赤池への思いに、「とても良いシーン」や「感動した」などの声が上がっている。

同名漫画が原作の本作は、未だ世間に浸透していない総合診療医の活躍を描いた物語。主人公で総合診療医の徳重晃を松本潤、整形外科から総合診療科に移った医師・滝野みずきを小芝風花、徳重の師匠・赤池を田中泯、整形外科科長の成海辰也を津田寛治、院長の北野栄吉を生瀬勝久、小児科医の有松しおりを木村佳乃、外科部長の東郷陸郎を池田成志、外科部長の父を持つ外科医の東郷康二郎を新田真剣佑、麻酔科医の大須哲雄を岡崎体育、心臓血管外科の茶屋坂心をファーストサマーウイカが演じている。
※以下ネタバレを含む表現があります。ご注意ください。
徳重(松本潤)の目の前で赤池(田中泯)が倒れた。赤池がバッド・キアリ症候群という難病を患い、心不全を起こしていることを見抜いた徳重は、魚虎総合病院に緊急搬送する。茶屋坂心(ファーストサマーウイカ)のオペにより一命を取り留めたものの、抜本的治療となる肝移植を行わなければ赤池の余命は一ヶ月程であるという残酷な診断が下される。

しかし、赤池は以降の治療を拒否。そして治療を願う徳重に対し、あろうことか「これから一言も喋らない」と宣言する。問診を武器とする総合診療医にとって、沈黙は何よりの痛手。滝野(小芝風花)は赤池の本意がわからず苦悩するが、徳重は冷静に動き始めていた。「生きる意味」を問う患者に、徳重はどんな答えを出すのか――というのが最終話の展開。

滝野は、徳重と有松(木村佳乃)の会話を聞いて、まずは目の前にいる一人ひとりの患者さんに、向き合うこと決意する。休憩室では、いつの間にか科を越えて皆が意見を出し合う姿が見られるように。また、屋上での康二郎(新田真剣佑)と徳重のトークタイムも日常化する。

その後、院長選が始まる。そこで東郷(池田成志)は、採算の取れない小児科の縮小と総合診療科の廃止を主張。しかし、康二郎は、制度から溢れてしまった人たちをいなかったことにできますか、優しさだけで医療は成り立たないのは事実、でも優しさを無くしてしまったら僕たちは医者でいられないと、父である東郷に問うのだった。
そんな変化した皆の姿に、SNSでは「東郷先生Jr.よく言った!」や「「優しさを無くしたら僕らは医者で居られない」19番目のカルテの東郷先生の言葉。優しさって会社でも必要に思う!どの世界でも優しさは必要よ!」、「初めバラバラな感じだった病院の医師たちが徳重先生と関わることで総合診療の必要性を感じるようになって、だんだんと横の繋がりができて雰囲気も良くなっていくのが素敵でした」などの声が。

徳重は、赤池に肝移植を提案。自分がドナーになると言う。しかし、赤池は天寿を全うできることのどこがメリットなのか、やれることはやってきた、自分にできることはもうないと主張。そんな赤池に徳重は、「僕たちが見ているのは、夢ですか?目の前には助けてほしいと願う患者さんがいる。僕にとって、それは現実です。それを教えてくれたのは、赤池先生ですよ。先生、教えてください。なぜあの時畑にたねを撒いたんですか。なぜ、滝野先生の言葉に答えてしまったんですか。なぜ、なぜ諦めようとしてるんですか」と問う。

そして「僕は先生を信じて追いかけてきました。先生、総合診療科はようやく始まったばかりじゃないですか。見届けましょうよ。あなたが始めたことは、正しかったのか。間違っていたのか。どちらの答えが出ても、同じ総合診療医として僕は一緒に背負う覚悟でここにいます。だから、これからも足掻いてもがいて眉間に山作って生きていきましょうよ。赤池先生も、僕も」と続けるのだった。

そんな徳重の思いに、「赤池と徳重の対峙する場面ではゆっくりと話す徳重の中に覚悟があり、それが赤池に染み渡ってくる様がとてもいいシーンだった」や「血の繋がりがないのに生体肝移植を自ら申し出るなんて、徳重先生にとって本当にかけがえのない大事な師匠なんだね。本当はもっともっと総合診療科を広めたいという赤池先生の思いを徳重先生は弟子だからこそ何も言わなくても理解してたからこその行動なんだろうな」、「師の心を揺るがした瞬間が、とても感動しました。確固たる覚悟を決めた赤池先生の、心の隙間をつく徳重先生がかっこよかったです。現場がひとつになり、支え合う姿が温かさを感じました。素敵なドラマです。ありがとうございます。『またね』に期待しています!」などの声が上がっている。

